幼馴染くん ページ1
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『 たーか、もうほってくよ! 』
西「 ちょ、ちょっとまって!まだ靴履けてないってば! 」
『 遅いよ〜いっつも! 』
西「 ごめんって!ハイ!あげるから怒んないで! 」
『 …許してやらなくもない 』
西「 ははっ(笑)」
たかはいっつもって言っていいくらい
ぼーっとしてる時が多い。
私はどちらかと言うと早く行動しちゃうタイプ。
そんな私に慌てて付いてきて、
別にそんなに怒ってないのに苺のあまーい飴をくれる。棒がついてるやつね。
私が好きなの分かってて渡すから、ずるい
『 ちょっと!ホラもう電車くる! 』
西「 うっわほんとだ! 」
今日の放課後もいつもの感じ。
たかにもらった飴を口の中で転がしながら走る。
西「 は〜…あっぶね(笑)」
「 誰のせいだと…っきゃ! 」
急に動き出す電車。
たかに体を預けるようにもたれかかる私の体。
きっとドキドキしてるのは…私だけなんでしょ?
西「 A…大丈夫?支えててあげるからもたれていいよ? 」
『 …ごめんありがと 』
西「 あら珍しく素直 」
『…っもう!(笑)』
今日はいつもよりぎゅうぎゅうな車内。
正直苦しいからたかに甘える。
この優しさと、柔らかい柑橘系の匂いが好き…。
西「 はあ〜やっとついた、A大丈夫?潰されてなかった? 」
何言ってんの。
たかが守っててくれてたから大丈夫に決まってんじゃん。
ああもう、好きだなあ。
「 おかげさまで。」
きっと、ただの仲のいい幼馴染、って
思ったでしょ?
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れーちゃん - 私、にっしーの短編集大好きなんです!!更新、楽しみに待ってます!! (2018年3月31日 23時) (レス) id: bd694d01d2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:彩 希 | 作成日時:2018年1月16日 0時