私はしてはいけない恋愛をした【赤葦京治】

don't love ２ ページ4

私は、ホームルームが終わり次第
すぐに屋上に向かった。

世に言う“サボり”ってやつ。

勉強とか、小さい頃から英才教育を受けさせられた。

だからか、英語が普通にしゃべれたり
フランス語もしゃべれたりはする。

まぁ、苦手は体育とかだけどこればかりはしょうがないよね。

屋上につけば綺麗な青空が広がる。

それが私にとって自由を感じさせてくれるような気がした。

そんなとき

「花百合さん…サボり？」

そんな声が。

貴『貴方は…たしか…学年で毎回トップの綾瀬さんでしたよね。』

「よくしってんじゃん？」

なんか嫌いなタイプかも知れない。

貴『別に…話で聞いただけ。
あと…馴れ馴れしくしないで』

きっぱり言ってやった。

「わぁお…怖いねー。さすが金持ちでお嬢様だよな？」

私は相手がいった言葉にすごいイラついた。

「それに、花百合さん意外と勉強出来なかったりしてね？」

綾瀬さん…だかなんだかわからないけど。
なんなんだろうか。
本当、嫌いなタイプだ。

貴『色々言ってくれるじゃん。
悪いけどアンタみたいに気ままに生きてないの。
気安く簡単に言わないでくれる？』

私は親に決められた道だけを歩んできた。
みんなと違い自由に生きてきてない。

だから、簡単に言われたら私はさすがに嫌に感じた。

「花百合さん意外と言うんだね。
そんなに言うんだったら…さ？
次の定期テストの合計点数競おうぜ？」

本当…イラつく。

私だって人一倍は厳しい親に育てられた。

だから今までの
プライドもある。

貴『いいわよ。
じゃあ、結果楽しみにしている』

――――キーンコーンカーンコーン
キーンコーンカーンコーン

私が言い終わった途端にチャイムがなった。

そして私は立ち去る。

絶対に見返してやる…っ

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