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13話 ページ13

「それじゃあいってくるね」



そういい仕事のバッグを持って外に出ると一郎くん、二郎くん、三郎くん、そして一郎にくんに抱っこされたユユが送り出してくれる



「いってらっしゃいA」



「気をつけろよな」



「もし何かあったら電話とかしろよ
すぐに駆けつけるからな」



「うんありがと
ユユもまたね」



手にすり寄ってくるユユを撫でると私は横浜に向かう



バスに乗ると随分混んでいて、後ろの長い席しか空いておらず、そこに座る



バスの振動の心地良さから眠ってしまいそうになる



イヤホンで音楽をかけながらバッグの中から幻太郎先生本を取り出す



幻太郎先生の本は完全にフィクションの話だとわかるような話ばかりなのに何故かその中に現実味があってハマってしまった



仕事場は随分遠く、バスで向かっても30分ほどかかる



そんな合間の時間を潰せるのもハマってしまった理由かもしれない



そんなことを考えているとバスにおばあさんが乗ってくる



腰の悪いおばあさんのようでバスの入口に乗るのも随分辛そうな人だった



「あのっ席、座ってください」



そう声をあげると



「あらいいの?ありがとう」



と笑ってお礼を言ってくれる



当たり前のことなのにいいことをした気分になって嬉しくなりながらおばあさん前に立つ



「お仕事前なんじゃない?大丈夫?」



「大丈夫ですよ
そんなハードな仕事じゃないので!」



「布を持っているし布屋さんかしら?」



「わぁ!よく分かりましたね!そうなんです!
あの××公園の近くの布屋なんですけど…」



「あらそこなら私もよくお世話になってるわ
あなたには会ったこと、ないけれど…」



「実は少し前に引っ越してきたんです
それで中王区の店舗からそこの店舗の配属になって…」



「あらそう…
じゃあこれからはまた会うこともあるかもしれないわねぇ」



「ふふ、そうですね」





ーーーー
神尾さん…コロナ感染してしまいましたか…
どうか無理のないよう頑張ってください…

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- 面白かったです。今後の更新待ってます。 (2020年3月12日 0時) (レス) id: 8e3203b515 (このIDを非表示/違反報告)
れお - 更新してくださってありがとうございます!!!中王区が中央区になっていました……理由がありましたら…………すみません (2020年1月3日 11時) (レス) id: b9ae8da24b (このIDを非表示/違反報告)
れお - うぁぁぁぁぁん((泣 更新停止になっちゃったよ! なら私は更新を待つだけだ…… 更新停止中でもいつでも更新お待ちしてますよ!頑張ってください!! (2019年11月30日 11時) (レス) id: b9ae8da24b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ヘアリー | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/HAK/  
作成日時:2019年9月9日 0時

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