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「うっそだろ
そりゃ女っつーより……」
「「「「(ゴリラじゃねぇか……)」」」」
レティシアはふぅとため息をつく
「あの子か……
はぁ……」
「え？！レティ知ってるのか？！」
「知ってるけど紹介する気はないよ」
「レティ〜……！頼む！ベックやるから！」
「なんでベックが報酬になってるんだい！絶対い、や！
あの子は賊が怖いんだと」
「俺海賊辞めるわ」
「バカ言うなお頭」
「ああぁぁぁあ！俺はどうすりゃいいんだ！」
「頼みたい仕事があったんだけどアンタの頭があんなんじゃ無理みたいだね」
「頼み？体で支払ってくれるのか？」
ガンッと再び音が響き机に埋まるベックマン
「お金は払うさ
アンタ達のおかげで儲かってるからね」
「あぁ痛ェ……」
頭を擦りながら起き上がるとまた酒を飲み始めた
「思ってもないくせに」
「こんなこぶ作られて痛くねェ方がおかしいだろうが」
「避けなさいよ
アンタなら避けられるだろ」
「女に触られるっつーのに避ける方が男の恥だろうよ」
「女ねぇ……」
「それで仕事ってのは？
ついで仕事しかやるつもりはねぇぞ
「日本って知ってるかい？」
「日本？聞いた事ねぇな
なんだそこは」
「あの子の出身地なんだ
帰り方が分からないって
連れて行ってもらおうと思ったんだけど知らないのかい？」
「オイお前ら
日本って知ってるか？」
「日本？」
ベックマンの一言で騒いでいた船員たちが黙り込む
「日本…聞いた事ねぇな」
ルゥがそういうと他一同も口々にそう告げる
「一人も知らないなんて
アンタらほんとに海賊かい？」
呆れたようにそういうレティシア
「航海士も知らねぇんだ
ホントにある島なのか？」
「嘘をつくような子じゃあないよ」
睨み合う二人に辺りはどこか緊迫したような雰囲気が漂う
「日本…どっかで聞いたことあるな」
そんな中シャンクスが口を開く
「「「「嘘だろ」」」」
「嘘じゃねぇ！！」
「アンタ連れていきたいだけだろうあの子を」
「違うって！
ほんとに昔ちらっと聞いたことがある
えっと誰だっけな……」
【「私ねぇ日本から来たの！」】
「…そういや前あの子に似た子供、見たことがあるな
確かその子供が…」
「ダメだ妄想だ放っておこう！！」
そういって酒盛りを始める船員たち
「お前らなぁ……！」
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作者名：ヘアリー | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/HAK/
作成日時：2022年10月9日 9時
