6ー赤髪海賊団ー ページ6
「はぁ……可愛かったなぁ……」
「オイオイお頭はどうしたんだ一体
酒……酒……ってゾンビみたいになってたっつーのに」
「なんか惚れた女がいるらしい」
「マジか？！」
「アイツらが騒いでるぜお頭」
「どんな女なんだお頭」
「ルウ、ヤソップ……
いや聞いてくれよ
綺麗な黒髪で透き通るみたいな白い肌、声を聞くだけでお腹は膨れる！」
「さっき酒樽貰ったって言ってなかったかお頭」
「バカ、ベック！
酒で腹が膨れるか！」
「……膨れねぇな」
「膨れるわ」
「そんなにいい女なら連れてこればよかったじゃねぇか」
「そりゃ誘いはしたさ」
【「俺の船に来い！」
その言葉に驚いたように目を見開くA
「え...船……？」
「あぁ！俺と海に出よう！
絶対手は出さない！許可が出るまでは！」
「え、ムリです」
その一言がグサッとシャンクスの心に刺さる
「な、なんで…」
「なんでってお世話になってる方も居ますしやらなくちゃいけないことも沢山……」
「た、確かにそれは…」
「それに…」
「それに……？」
「行き倒れたくないです……私……」】
ズーンと体からキノコを生やしそうな勢いで落ち込むシャンクス
「あっはっはっ！！そりゃその反応が普通だ！」
「ドンマイお頭！」
「お前らな〜！！他人事だと思って！」
「それで逃げられたのかお頭」
「はぁ……何がダメだったんだろうな〜……」
「全部だろ
酒で行き倒れる
一樽一気に飲む
出会っていきなり告る
船に連れ込もうとする
全部だろ」
「なぁレティシア何がダメだったんだ？」
「聞けお頭」
「現実見ろお頭」
「全部でしょ」
「……はぁ〜〜〜……」
「ちょっとベックあんたどうにかしなさいよ」
「レティが今晩空いてたら考える」
「空いてないっつってんでしょ
私ガタイのいい男好きじゃない」
「じゃあ好きにさせてやるよ」
その瞬間ガンッという音が響きベックマンの頭には綺麗なたんこぶができていた
「自惚れんな
これだからタラシは嫌いなんだ」
一瞬バカ騒ぎは収まるが音の原因を知るといつもの事だと言うように周りの船員はすぐにバカ騒ぎへ戻った
「なぁレティ
見覚えないか？髪が綺麗で目も綺麗で肌も綺麗で手も綺麗で」
「綺麗っていう特徴しかないじゃないか」
「あと酒樽6個持つ子」
「「「「は？！」」」」
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作者名：ヘアリー | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/HAK/
作成日時：2022年10月9日 9時
