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「これじゃあ23個も買えるよ？！お嬢ちゃんちゃんと持ってけるのかい？！」
「ううん…一応4樽ずつ持っていこうと思ってます！」
「1樽9kg近くあるんだよ？！」
「大丈夫です！３樽は昨日持てたので！
ご心配ありがとうございます！」
「…ほんとに手伝わなくていいのかい？」
「はい！皆さんもお忙しいですから
それじゃあ後でまた取りに来ますね！」
そういうとAは今に倒れそうな樽を持って走っていった
「ちょ、お嬢ちゃん走ったら危ない……」
「大丈夫です！！
ありがとおじさん！」
そう走り去るAの後ろ姿を見て商船の乗組員が楽しそうに笑う
「あっはっは俺達でも３樽ずつしか持てないのにすっげー嬢ちゃんがいたもんだ」
「(チャクラを上手く使えば樽が倒れることもないし！
流石に走るのはキツかった！調子乗りすぎたけど！
医療担当だからチャクラの扱いは上手いのよ！
よーし次は5樽もってこ！)」
そんなことを考えながらルンルンで歩くA
ふと視界になにか映ったような気がしてAは振り返る
そこには黒いマントのようなものを羽織った赤髪の男が居た
居た、というより倒れていた
「？」
不思議に思い近寄ろうとするがふとレティシアの言葉を思い出す
【「路地裏には入っちゃいけないよ
何されるかわかんないからね」】
立ち止まり、すぐ近くに見えるお店と男を交互に見る
「何やってんだいA！
早く買い出し行かないとお店始めらんないよ！」
「あ、はーい！」
ちらっと男を見たあとAはお店まで走っていく
「何かあったのかい？」
お店の扉を開きながら待っていたレティシアはそういう
「誰かが倒れてて…」
「！子供かい？！」
焦ったようにそう聞き返すレティシア
「男の大人です」
「ほっとけ、行き倒れだ」
「レティシアさん？！」
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作者名：ヘアリー | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/HAK/
作成日時：2022年10月9日 9時
