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という出来事があったのが1時間前
震えた手で
コンコンとAの部屋が叩かれる
｢な、なあA
出てきてくれ｣
シーン......
｢ああああぁ！！！どうしようレティ、ベック！！！！｣
｢慌てるんじゃないよ！！！バカ！！！｣
【｢海...賊？｣
驚いたように目を丸くしてそう呟くA
はぁ〜とため息をつくレティシアの横で
慌ててシャンクスが口を開く
｢あっいやっ...A
これはだな、誤解というか...いや誤解はない、誤解は無いが...｣
シャンクスのその慌てようをみて全ての元凶である男達は刺激しないようにゆっくりと外へ出ていく
しかしそのうち数人はなんの事か分からない様子
｢あ、あれ、俺達なんかしちゃったんすか
っていた！！なにするんすかアネキ！！｣
パシッとレティシアが男を叩くと男はそう抗議する
｢はぁとりあえず今は出ていきな
ややこしくなるから｣
｢う、うす｣
｢海賊...だったんですか｣
｢違う！あ、いや違くはない！違くは無いが！｣
｢どうなんですか？｣
少し声を低くしてそう聞き直すAにビクッと身体を震わせるシャンクス
ベックマンとレティシアに見守られる中シャンクスは少し沈黙したあと肩を落として答える
｢そう、そうだ
俺達は海賊だ
でも｣
そうシャンクスが言葉を続けようとするとAは先程と変わらない様子でニコッと笑った
｢なぁんだ
それならそうと言ってくださいよ
びっくりしちゃいました｣
ふふふと笑って既に3分の1ほどしか残っていないパフェを食べ始める
その反応に拍子抜けする三人
ベックマンが驚いたように聞く
｢何も思わないのか？｣
｢え？どうしてですか？｣
｢海賊のこと嫌いなんだろ？｣
｢ん、はい、まあそうですけど...
私は賊が嫌いなだけですから｣
｢だ、だよな！！Aは肩書きだけでみたりしないもんな！｣
｢ふふふ、当たり前じゃないですか｣】
｢あの後変わらない様子でいたからてっきり気にしてないもんだと思ってたが...｣
｢A〜！！いたっ｣
どんどんと床を叩いて悔しがるシャンクスをゲシッと足蹴にするレティシア
｢とりあえず今日は帰っとくれ
あの子とは私が話してみるから｣
｢あぁ...頼む｣
｢あといつの間にか無くなってた店の在庫分も金払っていきなよ｣
｢は？！アイツらそんなに飲んだのか？！｣
｢払っていきなよ｣
｢｢はい｣｣
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作者名：ヘアリー | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/HAK/
作成日時：2022年10月9日 9時
