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「嘘だろ?!言ってないのか?!」



「だって聞かれてないからね」



レティシアは腕を組みながらそう答える



「ほらちょっと退きな
入口の前で話してたら邪魔だろう」



「あっ、悪い
じゃなくて!!あんなに海賊を毛嫌いしてるなんて...
どうしたらいいんだ...!」



そう頭を抱えるシャンクス



「そんなでかい図体で蹲るんじゃないよ...

別にあんた達は一般人から奪ったりしてないだろう
堂々としてなさいよ」



「でもAは海賊(・・)そのものを嫌ってるだろ?

万が一バレたら...
はっそうか、バレなければいいのか」



「高い懸賞首とかじゃないとはいえ一部に顔は知られてるからバレずにいるのは中々に難易度高いと思うけどね」



「暫くは隠してバレた後でもタチの悪い海賊じゃないってことをアピールできればいいだろ?」



「そんな上手くいくかね」



自慢げに語るシャンクスを見て呆れるレティシア



「見たところこの辺で俺達のこと知ってるやつはいなかったし大丈夫さ」




話している2人を見ていたベックマンはAに目を向ける



「パフェ食べるの早いなA」



「ふふふ、意外と美味しかったですこれ!」



「俺は見てるだけで胃もたれしそうだ」



美味しそうに食べるAをじーっと見るベックマン



「?どうしました?」



「いや、なあA、それだけ嫌いっていうことは昔海賊にあったりしたのか?」



「いいえ?
山賊にあったことはありますけど海賊は無いです

それに私の所は海が近くになかったので海賊がいるなんて知らなかったくらいですし...」



「山賊?襲われたのか?」



「いえ、見たことはあるけど襲われたことは別に...」



そうAが言いかけるとAははっとする



「(あれ?襲われたこと無かった?

最初レティシアさんに会って山賊の話してた時は
襲われた時の記憶があったはず)」



「?A?」



「(おかしい
覚えてるのに山賊の姿が出てこない)」



ベックマンの声も届かずに考え込むA



「海...」



Aがそう言った瞬間カランカランと扉の音が鳴る



するとAの意識は戻されたようでハッと顔を上げると扉ではシャンクスとレティシアが話していた



「そうかねぇ」



「そうそう
たまたま(・・・・)運悪く俺の正体がバレない限り...」



その瞬間バンっと乱暴に扉が開かれる



「アニキィィィ!!
アニキ海賊だったんスか?!」

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作者名:ヘアリー | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/HAK/  
作成日時:2022年10月9日 9時

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