箱入り娘は愛され娘【NARUTO×ワンピース】 (ページ24)

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「シャンクスさんのそれ美味しそうですね」

そういいながらシャンクスの元に運ばれてきたオムライスを覗き込むA

「ん？普通のオムライスだぞ」

「オムライス…」

「それにしても店なのに酒も肉もないとは」

「カフェだよここは
酒場と一緒にするんじゃないベック」

「気になるなら1口やろうか？」

そういってオムライスの乗ったスプーンをAの口に運ぶシャンクス

「えっ、い、良いですよ
シャンクスさんのものですし」

「俺のものだからAのものだろ？」

「どういう理論ですかそれ」

ふるふると申し訳なさげに首を横に振るA

「ほら」

ニコニコでスプーンをAの口元に運ぶシャンクス

Aはシャンクスの顔をちらっと見ると俯く

「悪い悪い
いじめすぎたな」

シャンクスがそういって自分の口元にスプーンを運ぼうとするとAは小さくあと口を開ける

驚いてシャンクスが固まるとAは拗ねたように控えめに口をとがらせる

「くれるって言ったじゃないですか」

「〜〜ｯｯ！！」

するとシャンクスは突然胸を抑えて壁にゴンッと頭をぶつけた

「あ、シャンクス死んだ」

「シャンクスさん？！」

「可愛い…」

「あれが無意識なのか
下手するとレティよりも面倒くさそうなやつ見初めやがったなお頭」

「悶えながらもちゃんとオムライスは食べさせるの可愛い
あと一言余計ベック」

「美味しいですねこれ
初めて食べました」

「あんたの故郷は変わったところだね本当に

パフェもオムライスも知らない、服も変わってるし」

「金持ちの箱入り娘なのかもな」

「箱入り娘なのは認めますけど金持ちではないです」

「だっはっはっ貧乏の箱入り娘なんて聞いたことないぞ」

シャンクスがそう笑うとAは少しムッとして答える

「笑わないでください！
そもそも私の故郷ではお金でのやりとりは一般的じゃありませんし！」

「お金のやり取りがない？」

驚いてそう聞き返すベックマン

「ない訳じゃないですけど…
都の方でしか使われてません

基本的にお米とか…
やり取りだったら物々交換が主流です」

「都…お米…
もしかしてワノ国からに来たんじゃないのか？」

「ワノ国？」

「あぁ
今は鎖国になっている国だが…
あそこならこことの常識とギャップがたっても不思議はねぇ」