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「いやぁ悪いな！手伝ってもらって！」
バシバシと男達の背中をあっはっはと叩きながらそういうシャンクス
「もちろんこれぐらい持ってくッスよアニキ！！」
「いやあさっきはすんませんした！
俺ァアンタ達みたいな強い人になりたいんだ！」
そういう男達には二人によってつけられたアザがついている
シャンクスとベックマン
あまりの絵面に周りの人達は驚いたようにシャンクス達を見て道を開けていく
「ったく結局騒ぎ起こすんだから」
居心地が悪そうにそういうレティシア
しかしどこか慣れた様子で周りを見ることなく歩いていく
「良いだろ？
これで歩きやすくなったんだ」
「物は言いようだね全く」
「(瞬きする間に倒しちゃってた…
凄いなお兄ちゃんみたい)」
キラキラした目でシャンクス達を見るA
それに気づいてシャンクスはAに声をかける
「どうした？」
「あっという間に倒しててかっこよかったです...！」
「おぉ！そうか
じゃあ俺と付き合おう」
「それは大丈夫です」
「大丈夫ってことはOKっていうことでいいんだよな？」
「なんというポジティブ思考…」
「A、こういうやつにははっきり断んなさい」
「絶対イヤです」
「よく言った」
「赤髪のアニキ！！落ち込まないでくださいッス！！」
「そうそう！俺は好きッスよ！」
「いや野郎にモテても意味ねーんだよ」
未だに不満げにそういうシャンクスを見て男達はAの方を見る
「？」
あまりの勢いに少し引き気味に首を傾げると男達は口々に言う
「こんなカッケェアニキの何処がダメなんスか！」
「いつでも守ってくれるんすよ！！」
「守る以前に出会った時行き倒れてましたけど」
Aがそういうとギャーギャーと騒いでいた男達が固まる
ギギギ、とシャンクスたちの方を振り返るとシャンクスはこれ以上ないほど哀愁に満ちた背中をA達に向ける
「ア、アニキ…」
「頼むからA…忘れてくれ………」
「ごめんなさい
流石に水のような勢いでお酒飲むのは印象的すぎて無理です」
「アニキ、今日酒付き合いますよ」
「まだいい人がいますって」
「嫌われてる訳では無いし」
「女性って第一印象から減点式で印象変わってくらしいですよ」
「その優しさが逆に染みる…
っと思ったら誰だ最後の止めさそうとしたやつ！！」
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作者名：ヘアリー | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/HAK/
作成日時：2022年10月9日 9時
