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「可愛い…」
「んな事言ってる暇あったら虫の手借りてきてくれお頭」
そう話す2人の後ろから何やら怪しい影が近づいてくる
それに気付いたシャンクスはいつものように笑いながら答える
「安心しろ
もうすぐ借りれそうだ」
シャンクスの考えが読めたのか、ベックマンはすこし力を抜きながら答える
「あんま騒ぎ大きくするなよ
またレティに殴られる」
「そんだけコブだらけだったら今更ひとつ増えたところで変わらねーよ」
そう話す二人の後ろからバッドを持った数人の男が現れる
ニチャァと嫌な笑みを浮かべる男達はシャンクスの肩を掴む
「おいおい兄ちゃんたち
すげぇ荷物じゃねぇか
俺たちにも分けてくれよ」
その様子に気づいたAは「あっ」と声を上げる
「シャンクスさん達が！」
そう駆け寄ろうとするとレティシアはギュッとAを片手で抱きあげる
「わっ！レティシアさん！
こんなことしてる場合じゃないですよ！」
体をねじりながらそういうA
「まあまあ見てな
あんなのに負けるような奴らじゃないからさ」
「でも…」
「大人のいうことは聞いときな、ね」
そういたずらっ子のように笑うレティシアを見てAは心配そうにシャンクスたちに目を移す
「悪いな
俺達のものだったら考えたがこれは俺の姫さん達のもんなんだ
渡したら俺達が殺されちまう」
いつものようにそう笑うシャンクス
ベックマンもさして気にしない様子で男たちを見ている
「女に尻に敷かれるなんてなっさけねぇ
恥ずかしくないのかよ
はははっ！！」
「弱っちい奴らだな
俺らが運ぶの手伝ってやろうか〜？」
そう男達が言うと2人の目つきが変わる
「言ったな？」
ベックマンのその言葉で男達は怪訝そうな顔をする
「は？」
「助かった！
俺達には重すぎたんだ！
手伝ってくれてありがとな！」
そういって全荷物を男に渡すシャンクス
しかしもちろんそれを持てるわけがなくドンッと音を立てて男は荷物に押し潰される
「いってぇ！！」
「オイ！何すんだ！」
「何って手伝ってもらおうとしただけだ」
「誰がこんな荷物……！」
そういい押しつぶされた男の隣にいた男はバッドを振りかぶる
「(レティシアさんに買って貰ったやつなのに…！)」
Aはバッと手を伸ばす
「やめて…！」
大勢で賑わう道にガッと音が響く
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作者名：ヘアリー | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/HAK/
作成日時：2022年10月9日 9時
