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「(きっとあの時お兄ちゃんは泣いてたんだろうな…
当たり前だ

写輪眼が開眼するほど辛い友達との別れだもん)」



そう俯いたあとぱっと顔を上げてAはシャンクスを見る



「えへへ、ごめんなさい暗い話しちゃって!」



そうAが笑うとAの手がぎゅっと握られる



驚いてAが目を開くと椅子に座ってるシャンクスが優しい声で答える



「いい
お前の話ならいくらでも聞くさ
教えてくれ
故郷の話」



「…ふふ、ありがとうございます」









楽しそうに談笑する二人を見てベックマンが口を開く



「オイオイお頭良い雰囲気じゃねぇか?」



「あーああの追っかけまわすお頭面白かったのになぁ」



「やっぱ素直な女の子は可愛いよなぁ」



「なんだい
こっち見るんじゃないよ」



「レティ今日」



「しつっこい!!」



ガンッと音が響く



驚いてAが肩を震わすとシャンクスが後ろのベックマン達を見て笑う



「あっはっは!!ベックマン!なっさけねぇな!」



「アンタもだろーがお頭!」



「いーや俺は完全に拒否はされてねぇ」



「あれ、さっきまでの記憶飛びました?シャンクスさん」



「楽しく談笑してただろ?」



「その前です」



「故郷の話してたろ?」



「その前です」



「あっはっは!」



「誤魔化すな」



呆れるAに変わってレティシアがそう突っ込む



「はぁ、そうだA
病み上がりで申し訳ないけどまた買い出し頼んでいいかい?

この人達のせいで肉がもう足りないんだ
まだ開店前なのにね!!」



ギンっと睨むレティシアから目をそらす一行



その様子を見てAはふふふと笑う



「もちろんです!」



「ついでにお小遣いあげるから服も買っておいで」



「えっ、で、でもそんな……」



Aはそう遠慮がちに言うAの手にお金を握らせる



「ずっとその服着るわけにはいかないでしょ
一着は買っておきな」



「こういう時は甘えとけA
俺が見繕ってやる」



楽しそうにそう頬杖をつきながら言うシャンクス



「いいですよそんな…
食事代も払えないのに」



「雨が降りにくいから洗濯がよく乾くとはいえ替えがないと半日裸でいることになるよ」



「やっぱ服いらないんじゃないかA」



ドカッと音が響きシャンクスが机に埋まる



「ほら、コイツの相手してくれてるお礼だよ
早く行っといで」



レティシアはそういうとAは嬉しそうに笑う



「はい!」

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作者名:ヘアリー | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/HAK/  
作成日時:2022年10月9日 9時

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