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【「海賊なん...でしょ?
わたし、しってるよ
海賊は悪いものなんだって
いいひとからいっぱい奪うの」
「ばーか、本来海賊は夢とかロマンとかを追いかけるもんだよい
海軍や同じ海賊なら別として一般人を襲ったりしないよい
俺達はな」
マルコの言葉にビクッと肩をふるわせる少女
「じゃ、じゃあ私は、...?」
「お前さんはただのガキだろうがよい
なにもしねぃよい
分かったら早くこっちに来て手当させてくれよい」
マルコの言葉を聞いてほっと表情を緩ませる少女
少女はカチャカチャと準備をするマルコにゆっくり近づくと
ポスッとマルコのあぐらの間に座った
「!」
ギュッとマルコに抱きつき服を掴む少女
思いもしなかったことにマルコが呆気に取られていると少女がぽつりと呟く
「海賊、すき」
その言葉ではっとしたマルコは少女の頭を撫でて答える
「海賊なんか好きになるんじゃねぃよい
俺達は社会のはみ出しもんだ
さっきはあんなこと言ったが海賊名乗ってる奴の大半はお前を誘拐した奴らと同じだよい」
「お兄ちゃんうそついた」
パッと顔を上げてむぅとしたような顔でマルコを見る少女
「そういうことじゃねぃよい
海賊って言っても色んなのがいるってことだよい」
「よくわからない
でも、でもね
わたし、お兄ちゃんはすき」
「...そうかよい」
「あのねあのね、私A
お兄ちゃんは?」
「マルコだよい」
「えへへ、変な頭」
「失礼なこというんじゃねぃよい」】
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作者名:ヘアリー | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/HAK/
作成日時:2022年10月9日 9時