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「いや、だめだ」
「昨日の会話の意義どこいった?」
「それとこれとは話が違うよい
そもそも年頃の女がそんなところにいったら危ないだろうよい!!」
「それ言ったらそっちも一緒でしょうが…
安心しな、私もいるし
それに今手を出しそうな人は心折られてるから
ほら」
そうレティシアが指差す場所にはスライムのように机で突っ伏しているシャンクス
横では机に丸を永遠に描き続けている
「何してんだよい...」
「Aにシャンクスさんってお兄ちゃんみたいです!って」
声を高くしてAの言葉を真似るレティシア
「あぁ...」
「もうそこまで行けば嫌われてんだろお頭...」
「嫌われてねぇ!断じて!!」
ぐわっと顔を起こしてヤソップにかみつくシャンクス
「その証拠に!!Aはオレの船に乗る!!」
実はこれはいつものような勘違いではない
先程この食堂に現れたAがそれを告げたのだ
吃驚仰天な出来事に有頂天外な赤髪海賊団とまるで阿鼻叫喚のようになる白ひげ海賊団が入り交じりそれはもう大層カオスであった
しかし、その後すぐAがどこか行ってしまったのだ
レティシアはそれが気になるらしく少し周りを見渡す
「どうした?」
ベックマンが二人分のお菓子とコーヒーを持ってレティシアの隣に座る
「あぁベック、ありがとう
いや、A大丈夫かと思ってね」
「Aならさっき白ひげの部屋に入っていったが...」
「あぁ、まあなら安全か」
そう呟いてコーヒーをひとくち飲むレティシア
「ん、砂糖入ってる」
「あぁ、三つな」
「...よく覚えてるな私の好み」
「惚れたか?」
「お菓子も私の好きなやつばっかだし...
もしかしてストーカーかい?」
「なんでそうなる」
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作者名:ヘアリー | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/HAK/
作成日時:2022年12月3日 9時