私の一番キライでスキな生き物6【銀魂】

鬼が二十一匹 ページ21

｢もう遅かったようじゃ藤林

今知らせがあった
服部の小僧が将軍の首を取った

残念だったの藤林
またしても服部家に手柄を奪われたようぞよ｣



｢いや｣



すると藤林は神楽を踏もうと足を持ち上げる



｢!!｣



｢手柄ならまだあるさ｣



神楽ちゃんの周りに血が飛び散る



｢神楽ちゃん!!｣



｢者どもこ奴等にもう用はない!!
一兵でも多く将軍勢力を討ち取り手柄を上げ…｣



突然藤林がグラッと傾く



神楽ちゃんの頭に乗っていた足はゴロッと
ころがりたちまち藤林の足からはブシィィィと血が出る



寸止めのところで誰かが藤林の足を切ったのだ



｢なっ…｣



｢せっかくの指示悪いんだが

俺たちてめェの命令聞く義理はねェよ｣



そういい近くにいた忍が口あてを外す



｢トッ トシぃぃぃ!!｣



｢誰がトシだ｣



そして新八くんを吊るしていた鎖も何者かが切ってくれる



｢違いねェ
俺たちをアゴで使えるのは天下で一人だけだ｣



｢近藤さん!｣



｢きっ貴様ら!!いつの間に潜り込んでおったのだ…!!

何をしている!!早く殺れェェ!!目の前に賊がいるのが見えんか!!

百地貴様も…｣



｢……!?｣



｢悪いの藤林
三大上忍中心のの合議制
わしらの立場は対等のはず

わしも敵と内通し伊賀に引き入れた裏切り者の命令を聞く義理はないぞよ｣



｢もっ…百地!!まさか貴様!!｣



｢頼み事なら別だがそれもすでに請け負っておってな

ここはどうぞよ
この場にいる一番身分の高い者に仕切ってもらうというのは｣



ざっと忍達の間から誰かが出てくる



｢!!｣



そこに出てきたのは…



｢バ
バカな…

まさか…きっ…貴様は

貴様は…｣



その人は堂々とした立ち振舞で告げる



｢将軍の名の下に命令を下す

賊を討て｣



｢(しょっ…しょっ…
将軍かよォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォ)｣



四方八方からクナイが放たれる



｢きっ貴様らァァァァァァ!!｣



藤林はゴッと地面を殴ると姿を消した



すると突然将軍の下の地面が壊れ藤林がでてきた



将軍を殴ろうとする藤林の体に鎖が巻き付く



｢腐っても伊賀三大上忍がこの期に及んで標的を狙うとは

だが もう終わりぞよ
将軍の首を狙い各地に散った貴様の兵(みかた)はもうどこにもいない｣



｢百地っ貴様…
謀ったな

我が部隊に先鋒を任せたのは背後を取り敵と呼応し我らを挟撃するためであったか｣



｢……!!｣



｢どうやらそうらしい
窮地の所を救われた」

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