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鬼が十九話 ページ19

「あれは?」



神威の質問に阿伏兎が答える



「流石は仕事が早いねェ他の忍どもとは格が違う

服部全蔵
将軍暗殺計画の要
伊賀衆を束ねる頭目の一人だ」



「田舎っぺどもと一緒にするな
こんな烏合の衆率いた覚えはねェよ

伊賀を牛耳る
三大上忍といっても服部(ウチ)はとっくに江戸(シティー)派で通ってんだ

かっぺ共の力など借りずとも俺一人送り込めば済んだ話を
随分と派手にやらかしたもんだな」



「大した自信だな」



「ああ検分してくれて構わねェ
間違いなく将軍徳川茂々の首だ

元御庭番の俺が言うんだ間違いねェ」



「元御庭番だからこそきいてんのさ
本当に元主君を殺れたんだろうな」



「将軍の務めとは民と国を護ること
そう言ったのは将軍(やつ)さ…
その首一つで無駄な戦争(けんか)が止められんなら本望だろう」



そういう全蔵に沖田が話しかける



「そいつが(てめェ)の務めだとでも

無駄な戦争(けんか)?主君と御庭番(なかま)と共に戦いもしねェで結局何一つ護れなかった奴がぬかすじゃねェか」



そういう沖田の言葉に全蔵は少し黙るとトンっと下に降りた



「全部隊に伝えな
バカ騒ぎはシメーだ
仕事は終わった

それから仕事はスマートにこなすもんだってな」



そういうと全蔵は隣の船に飛び乗った



「待ちやがれェ!!」



沖田がそう止めると目の前で爆発を起こす



「ぐっ!!」



「そろそろか」



夜兎達は元の船に戻る



「ゆくぞ」



「奴は?」



「捨ておけ
もう戦う理由さえ失くした連中だ

このまま船と沈むのが運目(さだめ)だ」



すると神威は船に向かう様子は見せず刺さっていたパイプを抜く



「オイ…団長?」



神威がパイプを投げると共に沖田の刀がヒャンと煙を裂いて飛んできた



それぞれの武器はそれぞれの顔の真横を通る



「やれやれ
あっちのバカもこっちのバカもまだ殺る気マンマンのツラだ」



阿伏兎は真横の壁に刺さったそれを見ながらそうつぶやく



「戦う理由なんざてめェで決める

地球には弔い合戦ってもんがある事覚えときな悪党」



「ああ覚えとくよおまわりさん」

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ヘアリー(プロフ) - 七重さん» 飽きないように頑張って更新するので待っててくださいね (2020年4月4日 7時) (レス) id: ded4548bf6 (このIDを非表示/違反報告)
ヘアリー(プロフ) - 七重さん» いえいえそんな!私もかなりドジなんです。一緒ですね笑 (2020年4月4日 7時) (レス) id: ded4548bf6 (このIDを非表示/違反報告)
七重 - ヘアリーさん» ごめんなさい!私がちゃんと見て無くて・・・私って昔からドジなんですよ。ははははは^^ (2020年4月3日 21時) (レス) id: cdecf486aa (このIDを非表示/違反報告)
ヘアリー(プロフ) - 4と5も作ってますよ、ただ私飽き性なので日々更新できるように溜めてるんです笑 (2020年4月1日 18時) (レス) id: ded4548bf6 (このIDを非表示/違反報告)
七重 - 続編、おめでとうございます。ところで4と5はどうしたのですか? (2020年4月1日 17時) (レス) id: cdecf486aa (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ヘアリー | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/HAK/  
作成日時:2020年3月17日 23時

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