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4話 ページ4

『さて 皆様はこのマイクのことを不思議に思っているでしょう
これは以前から軍で実用化に向けて試作品が作られていました』



実用化…



あんな物騒なマイクが実用化すると考えるとぞっとしてしまう



『しかし我々は軍より先に完成品を作り出すことに成功しました。ご覧の通りこのマイクを通した言葉は直接人体に影響を及ぼします
こちらもご覧ください』



そういうと場面は変わり、女の人達がマイクで次々と男の人を倒していく場面になった



「何…これ…」



「一体……どういう状況なんですかね……?」



衢くんも私と同じく状況をうまく飲み込めないようだ



「……ふむ
日本という国が全く違う国になると言うことでしょう
馬鹿げた力を持つあのマイクがあれば可能なのでしょうね」



一瞬でいろんな人を倒してた…
確かにあの力があれば国家ぐらいひっくり返してもおかしくはない



『これで私どもがこの国の支配者になったということはお分かりいただけたかと
そこで…』



『《言の葉党》がH法の施行を宣言いたします!』



そう女の人が告げると画面が切り替わる



H法案(骨子)
・人を殺生する全ての武器の製造禁止、及び既存の武器の廃棄 言の葉党



『戦争を止めない愚かな男どもに変わって__………

世界は女性によって新生する!』









 






「こ…これからどうなるんでしょう………?」



そう衢くんが不安そうに寂雷に聞くと寂雷は私を少し撫で、外の様子を見ながらこう告げる



「……彼女らの言うH法というものが本当だとしたら今私たちがいるような紛争地帯がなくなると言うことですね」



「はは……まさかそんな夢みたいなこと……」



「そうですね だが仮にそうなれば世界平和という不可能だと思われてきた概念が現実味を帯びてきます
しかし……」



「寂雷?」



「いえ…ひとまず様子見といきましょう
それに世界がどうなっても私たちは目の前の人々を助けるだけです」

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作者名:ヘアリー | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/HAK/  
作成日時:2019年6月16日 21時

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