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「久しぶり！ Aが飲みに行こうだなんて珍しいね！」
「久しぶり」
「A!? 何かあった!?」
春に振られてから、何も食べれず、ほとんど寝れずに過ごした。
そして1週間ほど経った今日、無性に人に会いたくなった。
それくらいの活力は戻ってきたのかなと前向きにとらえ、小学校時代からの親友のヒナを飲みに誘ったのだった。
私の酷い顔を見るなり本気で心配した顔をするヒナに、私は途端に安心感に包まれた。
「やっぱヒナしかいないや……」
「ほんとにどうしたの？ リストラされた？」
「違う」
しかし実際、この1週間会社を休んでしまったから、リストラされてもおかしくはない。ほんと、冗談じゃない。
「ヒナ……」
私はギュッと口の端を噛んで、今にも溢れそうになる涙をこらえながら、ヒナの顔を見る。
「私に話せる？」
「うん。ヒナ、私……春に振られた」
「え!? Aがあの三途君に!? どうして!?」
「わっかんないよぉぉ」
話してしまうと一気に気が緩み、うわーんと泣き出す私を、ヒナはよしよしと撫でる。
「いったん落ち着いて、カフェにでも入ろう」
「うん」
グスッと鼻をすすりながら、ヒナに支えられてカフェに入る。
ヒナは何も手につかない私の代わりに、私の大好きなカフェオレとチーズケーキを頼んでくれた。
「ほら、とりあえずケーキ食べて、カフェオレ飲んで！ さすがに血色悪すぎだよ！」
「はい……」
私は温かいカフェオレを口にし、ほっと息を吐いた。いつもの優しい味。
そしてチーズケーキを口に運ぶと、1週間ぶりの食事というのもあってか、いつもの10倍美味しく感じた。
今まで何も受け付けなかった胃が、ヒナの優しさもありチーズケーキとカフェオレを受け入れた。
私は夢中になって食べた。
「美味しかった……」
食べ終わると、余計にお腹がすいたのでサンドウィッチを追加購入し、口に運びながら話の続きを始める。
「春に好きな人ができたんだって」
「それたしかなの!? 信じられないよ……」
「確かに言ってた。突然別れようって言われて、泣きながら理由聞いたらそう言った」
「そんな……」
私はサンドウィッチをトレーに置き、手を膝に置いた。そしてスカートをぎゅっと握る。
「わけわかんないよ……」
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りゆ - 最高… (2022年2月7日 14時) (
レス) @page32 id: 84a89ccece (このIDを非表示/違反報告)
みくる(プロフ) - 華さん» たくさんコメントくれてありがとうございます！！支えられていました…😌頑張ります！ (2022年1月30日 11時) (レス) id: af4838d834 (このIDを非表示/違反報告)
みくる(プロフ) - チョコプリンさん» チョコプリンさんありがとうございます😭これからも頑張ります！！ (2022年1月30日 11時) (レス) id: af4838d834 (このIDを非表示/違反報告)
華 - 祝！完結！これからも応援してます！頑張ってください！ (2022年1月30日 9時) (レス) @page32 id: a19f9ab121 (このIDを非表示/違反報告)
チョコプリン(プロフ) - 完結おめでとうございます☺️私は最終話の幸せそうな2人を見れて笑顔になりました🥰🥰🥰これからも応援させていただきます📣 (2022年1月30日 8時) (レス) @page32 id: e53e09d499 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みくる
| 作成日時：2021年12月8日 20時
