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「なんで泣いた?」

「それは……」



蘭さんの家に着き、ソファに座るなり切り出す蘭さん。



「言えよ」



蘭さんは私をソファに押し倒して言う。
思わず目をそらすと、蘭さんは「そらすな」と言って私の顔をグイッと正面に動かす。



「……言えません」

「ふーん。言えないようなことなんだ」

「………………」



今の生活に嫌気がさして泣いてしまったなどと口が裂けても言えるはずがない。

言ったら「なら終わりにしてやるよ」とか言って殺されるに決まっている。

どう誤魔化す?

蘭さんはため息をつきながら起き上がったので、私もソファに座り直す。



「……俺より竜胆の犬だったら良かったのにって思ったんだろ」

「え!?」



見当違いな発言に驚いて蘭さんの顔を見る。
蘭さんは真顔だ。



「そうだろ?」

「それは違います!!」

「じゃあなんで?」

「それは言えません。でも……」



これを言ったらこの場をしのげる?
本当は言いたくない。けど今死ぬよりはもうちょっと先で死にたいから、私は自分を守るために言う。



「竜胆さんより……蘭さんの犬の方が……いい……です」



こんなことを言ったら「なら一生そうしてやる」とか言われそうで怖かったけど、言ってしまった。

が一応これは本心だ。

蘭さんは「ふーん」と言って私にキスをした。



「なら一生犬でいさせてやるよ」



ほらな!!

やっぱ言うんじゃなかった!!



「冗談。本当は、こんな生活が嫌で泣いたんだろ」

「!!」



突然図星をつかれた私は思わず肩を揺らす。
その反応を見て蘭さんは「やっぱりな」と言った。



「だからお仕置きっつったんだよ」



蘭さんはもう一度私を押し倒すと、ブラウスの中に手を入れた。



「今日は優しくしてやらねぇ。いいな?」

「……はい」

「うん。いい子」

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設定タグ:灰谷蘭 , 東京リベンジャーズ , 東リべ   
作品ジャンル:アニメ
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まお - 完結おめでとうございます!キュンキュンしながら読ませていただきました。蘭ちゃんの色気がものすんごいのは間違いない(確信) (2022年1月23日 7時) (レス) @page31 id: 4ee49a658f (このIDを非表示/違反報告)
みくる(プロフ) - 華さん» ありがとうございます!!良作を作れるよう頑張ります! (2022年1月17日 14時) (レス) id: af4838d834 (このIDを非表示/違反報告)
- 完結、おめでとうございます! これからも変わらず応援してます! (2022年1月16日 23時) (レス) @page31 id: a19f9ab121 (このIDを非表示/違反報告)
みくる(プロフ) - ゆさん» 最後まで読んでくださりありがとうございます!素敵と言っていただけて嬉しいです!☺️ (2022年1月16日 20時) (レス) id: af4838d834 (このIDを非表示/違反報告)
みくる(プロフ) - ATR214YSさん» 最後まで読んでくださりありがとうございます!楽しんでいただけて光栄です😌 (2022年1月16日 20時) (レス) id: af4838d834 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:みくる | 作成日時:2021年12月2日 19時

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