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6話【夢主side】 ページ7

少し急ぎ足で校舎裏へ向かう。

見えた!

『はぁーついた。』

男「あっ来てくれたんですね。」

私の前に、一人の男子高生が現れた。

『まぁ一応。』

男「それほどまでに僕の事を大切に思ってくれたなんて・・・うれしいです。」

それを言うと男はにっこりと笑みを浮かべた。

怖い。そう思ってしまった。

だめだ、顔が引きつってしまう。

『別に大切には・・・・〜〜っ!!』

背中に痛みを感じた。

何された?

恐る恐る目を開ける。

っ!思わず息をのむ。

バックには壁。目の前にはさっきの男。

いわゆる壁ドンってやつ。

普通ならときめくと思うが私は全然ときめかない。というか怖い。

男「俺の事大事に思ってくれて、ありがとう(ニコッ」

顔は笑顔だが、圧がスゴイ。

有無を言わせない圧が。

男「そんな君なら俺と付き合ってくれるよね?」

『え?ちg「だって、俺の事好きだもんね?」

何なのこいつ。いつの間にか"怖い"が"むかつく"に変わっていた。

『あの、勝手な勘違いしないでもらえます?』

男が驚くようなそぶりを見せる。

『私、あなたじゃなくて他に好きな人がいるんです。』

『すいませんけど、あなたに構ってる暇なんかないんで』

男「え?なんで?なんで?なんで俺じゃダメなの?」

『言い方悪いですが、怖いです。話してください。』

男「え。・・・・」

男が手を緩めた。

その手を振り払う。

『私はあなたじゃなくて他の人が好きです。なのであなたも私じゃなくて他の人を好きになってください!』

走る。走る。走る。

教室までたどり着いたところで足ががくがくふるえる。

『今になって・・・・・』

私は自分でも分からなくなるほど怖かったんだと実感した。

あの時は怒りで立っていられただけで。


.

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作者名:蒼太。 | 作成日時:2021年10月1日 18時

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