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なんてことを考えていると、私の腰あたりに手が回った。
「大丈夫か?」
支えてくれたのは青宗くんだった。
彼はそのまま自分の方へ私を引き寄せる。
「ごめんね、ありがとう」
「また掴まってろ」
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再び青宗くんの腕に掴まったのだが、彼はなかなか私の腰から手を離してくれない。
引き寄せられたままだから、青宗くんとの距離がめちゃくちゃ近い。
私の目の前は青宗くんの胸あたり。
なんかこの状態、、、
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抱きしめられてるみたいじゃん、、、
青宗くんが付けている香水だろうか、それとも服の柔軟剤だろうか。
とにかく彼からいい匂いがして、頭がクラクラしそう。
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と、ここで電車のアナウンスが流れる
「ん、次だな」
「やっとだね、、、」
ようやくこの満員電車地獄から解放される、、、!
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家の最寄り駅に着き、電車から降りると一気に空気感が変わった。
あの、人でぎゅうぎゅうになった空間から抜け出せた開放感と、夜風も相まってとても涼しい。
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それと同時に、あれだけ近かった青宗くんとの距離も離れてしまって少し寂しく感じた。
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「ほんっとに今日はありがとう!超楽しかった!」
青宗くんは私の家の前まで送ってくれた。
「俺も楽しかった」
「じゃあまたね!」
青宗くんに別れを告げ、家のドアに手をかけると、
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「待って」
青宗くんに呼び止められた。
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ちえ - イヌピーの誕生日もうすぐだ😍誕生日小説いいですか (2022年10月16日 8時) (レス) id: 0560ab194e (このIDを非表示/違反報告)
ジョン子。(プロフ) - うさぎさん» うさぎ様 コメントありがとうございます!こちらもうさぎ様からのコメントでニヤニヤが止まらないです、、、 (2022年7月25日 23時) (レス) id: 7b49d2ad7b (このIDを非表示/違反報告)
うさぎ - ニヤニヤが止まらない私は果たして変態なのだろうか (2022年7月22日 11時) (レス) @page4 id: aa2b55b842 (このIDを非表示/違反報告)
ジョン子。(プロフ) - 睦月さん» 睦月 様 コメントありがとうございます!そう言って頂けて嬉しいです(;_;) 更新頑張りますので、これからも楽しんで頂けると幸いです^^* (2022年6月1日 23時) (レス) id: 7b49d2ad7b (このIDを非表示/違反報告)
睦月 - いつも拝見させて頂いてます!面白いので続きが気になってちょこちょこ見に来てます(*^^*)続きが楽しみで仕方ないです(笑) (2022年6月1日 1時) (レス) id: 3944e3eebe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ジョン子。 | 作成日時:2022年5月15日 1時