イヌピーくん、お願いがあります！【乾青宗】

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中に入って見えたのは、長いトンネル水槽だった。











左右だけでなく上にも泳ぐ魚達に夢中になる。













｢あ、見て！あの魚！｣












ぼーっと水槽を眺めていると、堂々と泳ぐ大きな黒い魚を見つけた。













｢デカイな｣













｢ね！おっきいし強そうだし、なんかドラケンくんみたいじゃない？｣













｢フ、確かに｣













さらに進んで行くと、小さな水槽がいくつも並んでいた。












｢うわあ〜キレイ！｣












黄色や青、オレンジなど様々な色の体表をした熱帯魚達。













｢この黄色い魚達は、すばしっこくて武道と千冬みたい｣














｢花垣はもっとちっせぇやつでいいと思う。｣












なんて笑いながら足を進めていくと、











｢すごい､､､｣













この水族館のメイン水槽であろう、大水槽の所まで来た。












エイやサメ、群れを作って泳ぐ小魚などたくさんの魚が泳いでいる。












まるで、海をそのまま切り取ったようだ。













ふと横を見ると、青宗くんが儚げに水槽を眺めていた。











｢っ、｣











．













その姿が妙にかっこよく見えて目が離せない。











．













｢ん、どうした？｣














私の熱い視線に気づいたのか、こちらを見る青宗くん。












｢あ、いや､､､何もないよ！｣












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何故か心臓が速く動いている。












ドキドキが止まらない。













繋いでいる手に伝わって、そのまま青宗くんまで届いちゃいそうだ。










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｢そうか？次、行くか？｣












｢う、うん！｣












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．














何も､､､ないよね？

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