イヌピーくん、お願いがあります！【乾青宗】

49 ページ49

．










文化祭委員会では、文化祭当日までの役割決めをした。














私は入退場門の色塗り担当。ちなみに千冬も。





早速明日から、門に使う柱や看板作りだったり、デザイン決めが始まるみたい。





私たちの仕事はそれが完成してから。
















｢各自、クラスで何するか決めとけよ〜｣と先生の一言で委員会は終了した。













．













．
















｢俺らのクラス何になんだろ〜飲食系がいいな､､､｣














自然とそのまま千冬と帰る形に。

















｢お前は何したい？｣















｢メイド喫茶かな｣















｢え！？｣











｢何｣














｢メイドしてーの､､､？｣
















｢ううん、逆。御奉仕されたいの｣
















｢んだよ。変に期待させやがって｣














｢勝手に期待したのそっちね！？てか何よ期待って！！｣
















｢､､､お前のメイド姿､､､見れんのかなって､､､｣



モジモジしながらそう呟く千冬。

















｢フッ、残念｣
















｢ま、とにかく楽しみだな〜



門の色塗りも頑張ろうぜ｣
















｢だね〜｣
















｢あ、俺今日バイトだからここでバイバイな｣
















｢そっか、じゃあね！｣





お互いに手を振って別れる。

















文化祭でこれから忙しくなるのにバイトもこなすって､､､だいぶタフだな､､､





千冬が歩いて行くのを見つめながら感心する。
















最初の方こそ千冬のこと意識しちゃってぎこちない雰囲気になってたけど、結構いつも通り話せるようになったはず。















帰ってから何しようかな、と考えながら再び歩き始めると、ある事を思い出した。
















スーパーでドラケンくんに会った日、テストも終わったしまた会いに行くと伝えてからお店に行けていない。
















｢青宗くん元気かな｣




久しぶりにお店にお邪魔することにした。

お知らせ→←48

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す