イヌピーくん、お願いがあります！【乾青宗】

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定期テストが終わったところだというのに、学校内は落ち着くことなく、文化祭モードに包まれていた。














｢あ、｣















｢お。お前も文化祭委員？｣




文化祭委員の集まりに参加するために、会議室に向かっていると、千冬とばったり遭遇。















｢う、うん。なんか楽しそうだなって思って立候補した｣














｢フ、俺も全くおんなじ理由！｣
















こないだ千冬に告白されて、彼とどう接すればいいのかわからず少々ぎこちなくなってしまう。















｢文化祭委員って何すんだろ？チラシ作ったり？｣と顔をワクワクさせながら話す千冬。
















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｢､､､A？｣















｢ん？｣
















｢もしかして、俺のこと意識してる？｣














｢えっ｣
















｢なんか、いつもと態度が違ぇから。｣

















｢そ、そりゃ、少なからず意識はしちゃうでしょ､､､｣

















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｢それでいいよ｣















｢？？？｣

















｢そのまま俺のこと意識してて。




お前の頭の中がイヌピーくんじゃなくて俺でいっぱいになって欲しいから。｣















私に向かってふわりと微笑む千冬。















｢っ、それはどうかな〜｣
















｢くっそー！イヌピーくん手強ぇ！｣













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ちょっと。ちょっとだけ。ドキッとしたのは気のせいだと信じたい。

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