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チラ、と声がする方を見るとそこに居たのは松野くんだった。
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あれ、松野くんも顔にキズがある。
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「あたし、隆くんに嫌われたのかな、、、」
「え、三ツ谷くん?」
「もう俺に関わんなって言われちゃった、、、」
「、、、」
何も言わない松野くん。
あー、これほんとに嫌われちゃったやつじゃん、、、
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「もー、、、慰めるとかしてよ〜」
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「、、、嫌われてねーと思う」
「え、、、」
「近々俺ら、天竺ってとこと抗争することになるんだけどさ。」
唐突に話し出す松野くん。
「そいつら、武器とか余裕で使うヤツらでさ。多分お構い無しに女にも手ェ出すと思う。
だから三ツ谷くん、人1に危険がないように突き放したんじゃねーかな。」
「もしかして、隆くんも松野くんもボロボロなのってその天竺ってとこの仕業?」
「そ。」
「だ、大丈夫、、、?」
「俺は大丈夫だけど、、、三ツ谷くんはブロックで頭やられたみてーでさ」
うっ、、、考えるだけで痛い、、、
「だから包帯巻いてたんだ、、、」
「ま、とにかく人1も気をつけろよ。なんかあったら俺らのこと頼ること!いい?」
「うん、、、!松野くんも気をつけてね、、、」
「おう!」
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その後、松野くんと別れて無事帰宅。
隆くんに嫌われた訳じゃないことはわかったから一安心なんだけど、、、
あんなに冷たい顔、初めて見たな、、、
普段優しい隆くんも、れっきとした不良だったことを思い出す。
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そして、天竺との戦いが東卍史上最大の抗争になり、多くの犠牲者を出すことになるなんて私が知る由もなかった。
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犠牲者には、彼も含まれるなんてことは以ての外。
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ジョン子。(プロフ) - furimayuさん» furimayu様 数ある作品の中から読んで頂きありがとうございます!!温かいコメントとても嬉しいです(;_;) これからも頑張って更新致しますので、楽しんで頂けると幸いです☺︎ (2022年4月20日 0時) (レス) id: e42065b4a9 (このIDを非表示/違反報告)
furimayu - たまたま見つけて読ませていただきました(^^)面白くて一気読みしてしまいました!続きも気になってわくわくしてます♪これからも読ませていただきます!応援してます、頑張ってくださいっ! (2022年4月19日 18時) (レス) @page37 id: bf6650e562 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ジョン子。 | 作成日時:2022年4月13日 23時