12時30分【三ツ谷隆】

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｢っえ？三ツ谷隆 先輩､､､｣










｢うん、じゃあ俺も"くん"付けしてよ｣













｢へ？｣












先輩のフルネームを言わされたのと、"くん"付けするのと何か関係があるのだろうか。












早く、と言わんばかりに先輩はニコニコしている。










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｢み、三ツ谷､､､くん？｣












｢うーん、場地と同じ呼び方じゃ嫌かな〜｣













｢え｣











それってつまり､､､












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｢､､､隆くん？｣














｢うん、よく出来ました、Aチャン｣














｢っ、！！！｣













下の名前で呼んでくれた､､､！













不意打ちはズルいよ、せんぱ､､､ううん。隆くん。












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隆くんに送ってもらい、家に戻った私は今日の出来事を思い出す。
















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───── うん、よく出来ました、Aチャン















｢Aチャンだってさ！！､､､キャー！！！｣












嬉しさのあまり、ベットの上でバタバタと暴れる。













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学年も違えば、棲む世界だって違う。















12時30分を指す時計の針のように、1番遠い所にいたそんな私たちが今はどうだろうか。
















だいぶ距離が縮まった､､､はず！













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｢あー好きだなあ｣


















この思いが伝わって、12時を指す時計の針みたいに、1つになることはあるのかな。

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