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「お袋しかいねーから、俺が代わりにルナマナの世話してるって言ったじゃん?」
「はい」
「ガキん頃にさ、何もかも嫌になって家出したことあんだよ」
「家出!?」
当時のことを思い出しているのか、優しく微笑む先輩。
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「そん時に出会ったのがドラケンでさ、アイツの家に誘われて行ったら風、、、大人のお店でさ」
大人のお店、、、?
「そこの人達と遊んだり、話したりすんのがすんげー楽しくて。俺、ここに住みたいって言ったんだよ」
私は黙ってコクリと頷く。
「そしたら、"帰れ!甘ったれてんじゃねーぞクソガキ"って顔面蹴られて」
「えっ、、、!?」
「なんであんな怒ったんだろって思ってたら、ドラケンにお袋の飯好きかって聞かれて。正直俺の方が飯作んの上手いから、嫌いって言ったんだ」
「ドラケンさんはなんて、、、?」
「いいね!って言われた」
「え?」
「俺も、は?って思った。でもすぐにその理由がわかった。
アイツ含めてあの場所にいた人全員、両親いないらしくて。俺、どんだけ無神経なこと言ったんだろって申し訳なくなった。」
「、、、」
「で、ドラケンにお前はいい奴だから家に帰れって言われた。本当は妹たち心配でしょうがねぇんだろ?って全部見透かされてんの。」
「それで俺は決めたんだ。"家族を大事にする不良になる"って」
「!!」
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「で、その覚悟に刺青入れた」
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ジョン子。(プロフ) - furimayuさん» furimayu様 数ある作品の中から読んで頂きありがとうございます!!温かいコメントとても嬉しいです(;_;) これからも頑張って更新致しますので、楽しんで頂けると幸いです☺︎ (2022年4月20日 0時) (レス) id: e42065b4a9 (このIDを非表示/違反報告)
furimayu - たまたま見つけて読ませていただきました(^^)面白くて一気読みしてしまいました!続きも気になってわくわくしてます♪これからも読ませていただきます!応援してます、頑張ってくださいっ! (2022年4月19日 18時) (レス) @page37 id: bf6650e562 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ジョン子。 | 作成日時:2022年4月13日 23時