12時30分【三ツ谷隆】

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｢最っ悪､､､｣











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下校中、ポタポタと雨が降り出した。













次第に雨脚が強くなっていき、今は雨宿り中。











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確かに今朝、お天気お姉さんは夕方から雨が降ると言っていた。












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────あたし晴れ女だし？このお姉さんたまにお天気外すし？













なんて思って傘を持ってこなかった今朝の自分を恨む。














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(寒っ､､､)













このまま雨が止むまで待ってたら帰るのが遅くなっちゃうしどうしよう。












果たして雨が止むのかって話なんだけど。












何より寒い。風邪ひいちゃう。












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遠くでウォンウォンとバイクの音が聴こえる。













あぁ、もう不良達が活発になる時間になるのか。












冬は暗くなるのが早いから時間感覚がわからない。












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悩みに悩んだ結果、濡れるのを覚悟で足を踏み出そうした時、













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｢あれ、人1さん？｣















｢へ､､､？｣












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目の前の道路になんと、三ツ谷先輩がいるじゃないか。














バイクに乗ってこちらを見ている先輩の姿は、白馬の王子様に見える。











寒さでおかしくなっちゃったのかな。












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｢こんなとこでどした？風邪引くぞ？｣













｢傘忘れちゃって､､､｣














｢なら、送ってくよ。｣















｢え、申し訳ないです！先輩だって用事があるだろうし！｣













｢俺は大丈夫だよ。東卍の奴らと会って、これから帰るとこだし。｣












｢でも､､､｣












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私がウジウジしていると、ポンっとヘルメットを渡された。

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