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(あ、)
廊下を歩くある人を教室から見つめる。
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三ツ谷隆 先輩。
私の好きな人。
きっかけはめちゃくちゃ単純で。
私の一目惚れ。
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あれは、中2の始め。
移動教室に向かう途中、階段の踊り場で人とぶつかり、持っていた教科書や筆箱を落としてしまった。
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｢うおっ、｣
｢す、すみません､､､！｣
銀髪、耳元にピアス、剃られた眉。
いわゆる不良だと直ちに理解し、私は直ちに謝る。
やばい人とぶつかってしまった､､､
どうしよう､､､
すみませんで済むと思うか？金出せよ！！なんて言われたら､､､
もしかして、私の人生ここまで､､､？
ビクビクしていると、
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｢いや、俺も前見て歩いてなかったからさ｣
そう言いながら、地面に落ちた物を拾うその人。
｢大丈夫？怪我してねぇ？｣
私にそれを渡すと、心配までしてくれた。
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｢っえ､､､？あ、はい､､､大丈夫です､､､｣
｢じゃあな｣
そしてその人は私の頭をポン、と触って去っていった。
｢っ、｣
(かっこいい､､､)
外見の割に優しい彼に、私は恋心を抱いていったのだ。
そこから、彼が私の1つ上の学年で三ツ谷隆という名前だと知るのはそう遅くはなかった。
なぜなら彼はこの辺では有名らしい。
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東京卍會 通称東卍
渋谷を縄張りとする不良チームに彼は所属しているらしいのだ。
学年の違う私たちが向き合うことなんてありえない。
それ以上を求めるなんてわがままな話だ。
12時30分を指す時計の針のように1番遠い場所にいることが普通。
そんな調子で私は今日も彼の姿を捉えるだけで満足しているのだ。
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ジョン子。(プロフ) - furimayuさん» furimayu様 数ある作品の中から読んで頂きありがとうございます！！温かいコメントとても嬉しいです(;_;) これからも頑張って更新致しますので、楽しんで頂けると幸いです☺︎ (2022年4月20日 0時) (
レス) id: e42065b4a9 (このIDを非表示/違反報告)
furimayu - たまたま見つけて読ませていただきました(^^)面白くて一気読みしてしまいました！続きも気になってわくわくしてます♪これからも読ませていただきます！応援してます、頑張ってくださいっ！ (2022年4月19日 18時) (レス) @page37 id: bf6650e562 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ジョン子。 | 作成日時：2022年4月13日 23時
