バレーバカな君へ2【影山飛雄】

68 ページ19

．









そしてそのまま1位でゴール。









係の人に難なく借り物に認定され、借り物競争が終わるまで一緒に座っているわけなのだが。









．









A｢ねぇ｣









月｢なに｣









A｢お題なんだったの？｣









月｢､､､｣









A｢おいコラ月島、無視かボゲェ｣









．









．









月｢フ、だんだん王様に似てきたんじゃない？｣









A｢なっ、｣









ここで借り物競争が終わり、私たちは退場門へ移動する。









．









月｢､､､いいよお題。教えてあげても。｣









そう言って、お題の紙を渡された。









．









．









月｢その代わり｣









A｢？？？｣









．









．









．









．









月｢ちゃんと意識してよネ｣









月島が立ち去った後、お題の中身を確認すると









．









．









A｢っ！！｣









．









．









．









【お題】気になる人









そう書かれていた。









．









観客席に戻るのも何か居た堪れないので、あたしはグラウンドをうろつく。









．









あたしが月島の気になる人､､､？









それはどういう事だ？









．









あ、そうか弄ったり見下す対象の相手として気になるってことか









月島だもんね、納得納得。









．









てか、そもそも気になるって何？









．









少なくともあたしからすると、









．









．









気になる≒好きな人


なんだけど。









意識してってやっぱりそういう事なのかな､､､









．









ぐるぐる頭の中で考えていると、最後のプログラムである部活対抗リレーが始まろうとしていた。









そろそろ観客席に戻るか､､､









．









｢おーいA〜！！｣









すると背後から名前を呼ばれた。

69→←67

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す