乙女 ページ9
コスモス島。
それは穏やかな秋の気候で、とても美味しい果実で有名な島。
そんな島に、私達ハートの海賊団は物資調達のために来ています。
とても平和な島で、自分が追われる海賊であることを忘れてしまいそうになります。
さてさて。
今私が何をしているのかと言うと！
そう！お使いの帰りであります！！
いつもはベポさんや他の誰かと共に調達に向かうのですが、今日のお使いの内容的に私1人で十分だったので他の皆さんには街を自由に探索してもらっています。
比較的早くにお使いが終わったので、早く船に帰って、キャプテンに褒めてもらいたいなぁ。
「そこのお嬢さんや」
……ん？
「そこの着ぐるみのお嬢さん」
「わ、私ですか……？」
「あぁ、そうさ。」
何やら怪しげなおばあさんに声をかけられてしまいました。
……どうしましょう。
相手はおばあさんです。
年上の方です、無礼はよくありません。
……でも、キャプテンに言われてますし……。
ーーいいか。A。島に調達に向かう時は今から俺が言うことを全て守れ。
ーー言うこと、ですか…？
ーーあぁ。
ーーなんでしょう！
ーー死の外科医だ。
ーー……キャプテンですか？
ーーちげぇ。
しらない奴の話は聞かない。
のらない。
外道と判断した奴とは無闇に戦わない。
かえりの時間はきっちり守る。
いたみや怪我はすぐに報告。
だ。
ーーあいあい！キャプテン！
……知らない、人……でも、年上の方……無視しなくては……いやでも邪険にするのは……
……どうしましょう。
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作者名：はっじ | 作成日時：2019年9月21日 0時
