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設楽side
車を運転しながら、助手席で寝ている彼女を横目で眺める。あの後、車に戻ってすぐに寝息が聞こえてきたから、少し驚いた。
彼女はフットワークが軽い。毎日仕事は多忙を極めているはずなのに、急に誘っても、時間も問わずにすぐ来てくれる。
疲れていたのかな、無理させていたのかな、と余計なことを考えてしまうから多分俺は相当重症なんだと思う。
少し罪悪感を覚えたが、その後に、
設楽「あ、どうしよ」
家の場所を知らない。
疲れているのに起こすのも気が引ける。
こうやって適当な口実を作って俺の家までお持ち帰りしようとしている自分に笑ってしまう。
結局自分の家に泊めてあげるしか方法は無いけど。
先に家の鍵を開けておいて、彼女を抱える。
設楽「かっる、」
背が低いっていうのも一因だとは思うけど、それだけじゃない。ちゃんと食べてんのかこいつ。いや、今日散々食っておごらされたしな。
やっぱりモデルだから体重のことは気にかけてるんだな。
さすがだな、なんて感心しつつも、彼女をベッドにそっと寝かせる。
普段は憎たらしい口をたたくし、いたずらもよくして悪そうに笑うけど、大人しくしてるとやっぱり可愛いもんだな。いやいつでも可愛いけど。
あぁ、無防備すぎる。そんなに無防備だと、
犯したくなるだろ、
まぁそんなことをしたらもちろん逮捕されて刑務所送りなので止めておく。
でも、これくらいなら、
A「んー･･･」
一ノ瀬と向き合う形になって、両腕でその小さい体を包み込むと、少し身じろぎをした。
いっそ両足でもホールドしといて、明日の朝驚かせてやるのもおもしろいかも。
良い匂いがする。柑橘系の香水の匂い。
これは、半年前彼女に似合うと思って俺がプレゼントしたものだ。
これあげる、と言うと、誕生日でもないのにですか？、と可愛くないことを言ったけど、でもありがとうございます、と笑って早速付けてくれていた。
本当になんでもない日だったけど、ふと何かを贈りたくなった。
いつも明るくて、よくゲラゲラ笑って、毎日が楽しそうな彼女にはこの香りを付けていてほしいと思った。
そういえばいつから好きになったんだっけ、と思い出しているうちにだんだん眠たくなってきた。
いつか２人でそんなことを話し合う日は来るのだろうかと考えながら、すっと夜に落ちていく。
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たんくねこ(プロフ) - 一気読みしました！もっと伸びていいと思います (2021年3月4日 15時) (
レス) id: 377396f242 (このIDを非表示/違反報告)
める(プロフ) - ピカチさん» 非常に遅い返信で申し訳ありませんm(_ _)m そのお言葉とても嬉しいですありがとうございます！これからも気長に更新を待っていただけたら幸いです... (2018年12月16日 11時) (レス) id: 8b151125ed (このIDを非表示/違反報告)
ピカチ - とても面白く、毎日拝見させて頂いています！更新頑張って下さい！これからも応援してます！ (2018年8月20日 10時) (レス) id: 7b234a2295 (このIDを非表示/違反報告)
める(プロフ) - きーやんさん» 了解しました、書かせていただきます！ありがとうございます！ (2018年1月11日 0時) (レス) id: 8b151125ed (このIDを非表示/違反報告)
きーやん(プロフ) - すごく面白くて全部読ませていただきました！姫さんとかぶるのですが、私も三四郎小宮さん心待ちにしてます^^ (2018年1月10日 1時) (レス) id: 4857603498 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：める | 作成日時：2017年9月30日 7時
