退屈な人生②【ブルーロック】 (ページ24)

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凛「包帯と固定具を貰いに来た」

貴「！まさか何処か折れたんですかっ」

足なんて折ってたら大変
サッカーも当分出来なくなるしまずいんじゃ、、

そう思って糸師さんの足を真っ先に見る

凛「足じゃねえぞ、それに折ってもねえ」

貴「えっそれじゃあどこを…」

凛「小指。
部屋でクソ共(主に蜂楽)が暴れて、物飛んできた時に防ごうとしたら突き指した」

物とは枕との事で、どうやら部屋で糸師さん以外の人達が枕投げをしていたみたいだ

それも尋常じゃないスピードで飛び交っていたらしいから、あの柔らかい枕でも当たれば中々に痛いと思う

貴「…折れてなくてよかったですね」

凛「よくねえだろ。いいからさっさとよこせ」

貴「こっちで処置しますよ
どうぞ、中入ってください」

そう言って自室の扉を開け部屋へと招く

いちいち真逆にある医務室まで行くのはめんどくさいし、治療の為なら別に部屋に入れても大丈夫だろう

凛「あ？んなの自分でする」

貴「片手でどうやってするんですか
良いから来てください。私も早く寝たいんですよ」

凛「…ちっ」

舌打ちしやがったなコイツ。

とは思いつつ私は糸師君よりも一つ年上
ここは年上の余裕を見せつける為何も言わないでいた
(当初から目立つ選手だったからプロフィールをよく見て年齢も確認済み)

貴「…」

凛「…」

会・話・が・無・い

まあ私もそんなに話すタイプでは無いから苦痛とかでは無いけど、やっぱこの人は少し苦手だなぁ…

私は無言で固定具を付け無言で包帯を巻いた

凛「…お前歳は」

貴『ぇ、…17ですけど』

急な年齢の話に私は一瞬固まった

この部屋に入って初めて喋った。

凛「てことは学生だよな
なんでこんな所いるんだよ」

貴『あぁそれはここの責任者が親戚で雇われてるんです』

凛「学校は」

貴『休学中です
勉強とかは参考書さえ読めばすぐ追いつけますから進級試験の時だけ行けば大丈夫かと』

ぶっちゃけ学校も出席率の為だけに行ってて授業なんて一切聞いてなかったし

ブルーロックにいる間は公欠扱いになるって聞いた時はめちゃくちゃ喜んだな
(日本フットボール連合万歳)

貴『(でもやっぱ芹奈がいないのはちょっと寂しい)』

凛「…お前頭良いのか」

貴『ん、まあ…それなりに』

凛「英語は」

貴『できると思いますけど「教えろ」？』