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『A、おはよ』
「んー…」
『ねぇ、起きて？？』
「やぁだっ…」
日曜日の昼下がり。
目を冷ましたらもうこんな時間だった。
せめて目だけはしっかり覚まさないと、とAの
肩を揺するもグズグズと駄々こねて俺の腰にまわる細い腕に呆れ笑いを浮かべる俺。
なんだかんだこんな日曜日が幸せだったりするけど、
健康に良くないから起きてほしいのが本当の気持ちだったりね(笑)
『起きる時間だよ』
「寝てる」
『もう起きてるじゃん(笑)』
「やだぁっ…」
『早く起きないとちゅうするよ？』
「ん、」
起きるのめんどくさいと言わんばかりに俺に唇をむって突き出すA
その唇にわざと音を立てながらチュってすると、
可愛くふふふって笑うAをもう一度ベッドに入って抱きしめる。
『もう、俺もまた戻ってきちゃったよ』
「一緒にお昼寝」
『もうこんなに寝たんだよ！？』
「たつやくん行かないでー…」
…結局可愛さに負けるんじゃん俺は。
ずるいよこんなに素直なの。
『おなか空いてない？』
「うん…」
『んじゃあ、もう1回寝るか』
またにはこんな朝があっても、ばちは当たらないだろう。
ちっちゃい体を抱きしめるとすっぽり収まるコンパクトさが好きで。
『寝てる？』
「寝てる」
『起きてる(笑) おまえさ、具合悪いわけじゃないよね？』
「ん？そんなことないよ」
『ならいいんだけど』
さすがにここまで寝たがるのは初めてだったから、
そうじゃなければいいななんて。
おでこに小さくキスを落とすと、
目を閉じたままふんわりと笑うの。
『かぁいいね』
「ねぇたつやくん」
『ん？』
「いつまで私に可愛いって言ってくれるの？」
『は？そんなの一生に決まってるじゃん』
Aがどんな姿になったとしても、
一生愛すって誓ったんだから。
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ゆりりん(プロフ) - 話の内容も素晴らしいほど上手でスラスラと読んでしまいました。ふっかにリアコな私はどストライクです。これからも更新頑張ってください。応援してます！ (2019年12月21日 2時) (
レス) id: 4be93e9405 (このIDを非表示/違反報告)
実玖(プロフ) - 華さん» ありがとうございます！嬉しいです！ (2019年11月7日 6時) (レス) id: 14ab37bdb1 (このIDを非表示/違反報告)
実玖(プロフ) - バナナさん» ありがとうございます！ゆっくりな更新ですけどがんばりますね！ (2019年11月7日 6時) (レス) id: 14ab37bdb1 (このIDを非表示/違反報告)
華(プロフ) - 作者様の言葉の選び方がとても素敵で読んでいて毎回キュンキュンしてます^ - ^ (2019年11月7日 0時) (レス) id: 5050dd5593 (このIDを非表示/違反報告)
バナナ(プロフ) - いつも楽しく見させていただいてます！この後の大きな出来事もめっちゃくちゃ気になります笑これからも頑張って下さい！ (2019年11月6日 23時) (レス) id: 46f56e27d4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：実玖
| 作成日時：2019年10月19日 21時
