◇187 Tシャツ。 ページ37
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現在地、ホテルのお部屋
お風呂に入って下着を着て、部屋着のズボンを履いて…
Tシャツがない!!!
どうしようどうしようどうしようっ…!
そういえば昨日、汗かいたからもうしまっちゃったんだ!!
「さかもとだっ!…」
スマホを手に取って、さかもとに電話をかける。
5コール、6コール……
なんで出ないんだ…
こうなったらもう行くしかない!
とりあえずバスタオルで身を包んで、完全ガードでさかもとの部屋へ猛ダッシュ。
コンコンコンコンコンコンコンコンッ!!!
『うるさっ!おまえ髪びちょびちょやん、なにしてん?』
「さかもと、着ないTシャツ余ってない?」
『いっぱいあるけど… とりあえず中入ったら?』
ふぅっ、よかった。私の着るものが見つかったよ。
「Tシャツちょうだい?」
『はい、せやけどぶかぶかやで?』
「私Tシャツ1枚しか持ってこなくて…なんとも思わないで昨日汗かいたから洗うやつの中に入れちゃったの」
『え、じゃあそのバスタオルは』
「だって着るものなかったんだもん。しょうがないじゃん」
『あほやろ!そんなかっこで出てきて、誰かに襲われたらどうするんや!』
「だってここの階ジャイアンツのみんなだけじゃん」
『それでもあかんもんはあかんねん…』
「じゃあなんで電話出てくれなかったの?どうせさかもとのことだから、テレビ見てて気がつかなかったとかそんなでしょ」
『電話!?…ごめんなさい。気がつきませんでした』
でたよ。このお決まりのパターン。
もうお部屋に戻ろう。
「いいよ。これ、ありがとう。おやすみ」
『え、部屋戻るん?』
「ん?うん…」
『寝てけばええのに』
「さかもとのおうちのベッド、キングだからホテルのベッド小っちゃく感じてふたりで寝るの怖いんだもん」
『大丈夫やて。この前みたいに落ちひんようにしたるから』
「んー、どうやって??」
『ぎゅーってして』
「…んふっ」
『なにを妄想してんねん。はいっ、はよ服着て』
「…」
『なに?』
「見ないで!」
『中着てるんやろ?ええやん別に』
「いやだよ」
『めんどくさいやつやなー。髪乾かしに行くついでに持ってって着替えて来い』
「おっけーい」
『はい、いってらっしゃい』
風邪ひく前に、さっさとしよっと。
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実玖(プロフ) - さやさん» ありがとうございます!明日は移行予定です! (2017年7月5日 22時) (レス) id: fb928da0c0 (このIDを非表示/違反報告)
実玖(プロフ) - えりさん» 私も苦手です…wwww (2017年7月5日 17時) (レス) id: fb928da0c0 (このIDを非表示/違反報告)
えり - 玉ねぎwwうんうん、わかる〜あれは慣れですホント(笑) (2017年7月5日 12時) (レス) id: 10f951dba3 (このIDを非表示/違反報告)
えり - お久しぶりです(*´ω`*)水っぽいものww夏場は私もそうやから人の事言えないです(笑) (2017年7月5日 12時) (レス) id: 10f951dba3 (このIDを非表示/違反報告)
さや(プロフ) - テストお疲れ様です!楽しみにしてました((*´∀`*)) (2017年6月30日 20時) (レス) id: 93a99f4975 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:実玖 | 作者ホームページ:http://mikupepe//pa-na
作成日時:2017年4月21日 23時