◇160 海→家→コミュニケーション。 ページ10
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帰り道はさかもとと運転交換
『明日はゆっくり起きような』
「うん。てか、私のベッドさかもとのおうちに運んだ意味」
『全然使ってへんなぁ(笑) 使う?』
「いつ?」
『帰ってから』
「なにしに?今日私あっちのベッドで寝る?」
『えっちするために』
「… 今日から床で寝るから」
『なんでやねん。おまえ嫌やったん?』
「いやじゃないけど…」
『それか、俺があれか?下手とかそういうあれ?』
「そんなのわかんないよ」
何が下手で何が上手なのかとかわかんないし…
いやとかじゃなくて…
「えっちするとさかもと近くて、恥ずかしいんだもんっ…」
『…』
「なに?」
『離れてしたって、なんも意味ないやん。ググれ!』
「は、はいっ」
運転する彼に促されて、咄嗟に携帯で調べた。
「究極のコミュニケーション。お互いの恥ずかしい姿を、大好きな人に受け入れてもらうことで、絆は深く強くなっていく…
大好きな人と身も心も1つになって、深くつながれる」
『そういうこと。少なくとも俺は意外と、近くにいること感じてほしいって思ってんねん』
なにこいつ、たまにはいい男。
だから、口車に乗せられるんだ私は。
「…いーよ」
『えー?』
「明日お休みだし…」
____
『電気、消す?』
「真っ暗は怖いっ…」
電気が暗くなって、お互い薄ら見えるくらい。
はっきり見えなくても、近くに彼がいるんだって、温もりが伝わってくる。
さかもとが言いたかったこと、やっとわかった気がするよ
「好きっ…」
『俺も好きやで?…』
大きさの違う手も足も身体も、全部が絡み合って
なによりも心が満たされていくのがわかる。
「んっ… はぁっ…」
『ん、眠い?』
「…ごめんなさい」
『ええよ、寝せたるから、もう少しだけ起きてて?』
優しい声に眠気が増して、もうじゅうぶんってくらい満たされてるのに。
最後のあのなんとも言えない瞬間が、なぜか不思議と欲しくなる。
なんでだろう… なんで?さかもと…
その答えは割とすぐに出た。
「あっ、んんっ…!」
『はぁっ…』
ぎゅうっと抱きしめられた瞬間、それはきっと、このときが一番さかもとが近くにいてくれてることを実感できるからだって感じた。
「ありがと、さかもと…」
『なに?』
「近くにいてくれて」
『そんなん、当たり前やん』
それが幸せなの。
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実玖(プロフ) - さやさん» ありがとうございます!明日は移行予定です! (2017年7月5日 22時) (レス) id: fb928da0c0 (このIDを非表示/違反報告)
実玖(プロフ) - えりさん» 私も苦手です…wwww (2017年7月5日 17時) (レス) id: fb928da0c0 (このIDを非表示/違反報告)
えり - 玉ねぎwwうんうん、わかる〜あれは慣れですホント(笑) (2017年7月5日 12時) (レス) id: 10f951dba3 (このIDを非表示/違反報告)
えり - お久しぶりです(*´ω`*)水っぽいものww夏場は私もそうやから人の事言えないです(笑) (2017年7月5日 12時) (レス) id: 10f951dba3 (このIDを非表示/違反報告)
さや(プロフ) - テストお疲れ様です!楽しみにしてました((*´∀`*)) (2017年6月30日 20時) (レス) id: 93a99f4975 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:実玖 | 作者ホームページ:http://mikupepe//pa-na
作成日時:2017年4月21日 23時