トレーナーの日常。#1

私も。* ページ37

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«ねえ、まま»

「んー？なになに？」





一緒に積み木で遊んでたら、ぴたっとやめて私に問いかけた一華ちゃん。








«いっちゃん、ぱぱと結婚しゅるから、ばいばいしてね？»

「えっ…」

«いっちゃんのぱぱだもんっ»









にこにこしながら私に言ういっちゃんに、返す言葉がなかった。


なにをこんな小っちゃい子が言うことを真に受けてんだって言われたらそれまでだけど。






勇人くんと出会って、けんかしたり、くだらないことで笑ったり。

ごはん食べておいしいって言ってくれる勇人くん、野球してる時の真面目な勇人くん。結婚して一華が産まれて。これまでのことが走馬灯のように浮かんで涙が出た。









«ままっ？なんでえんえんすりゅの？»

『なにー？どないしたん？なに泣いてんA！』

「なんでもない…」

『なんかあったん？』

«いっちゃんがぱぱと結婚すりゅから、ままにばいばいしてねってゆったらえんえんした…»

『一華、お話聞ける？』

«うん…»

『ん、おりこう』









私の頭をぽんぽんっとして、一華を膝の上に乗せた勇人くん。




『パパもママも、一華のこと大好きやで？それと同じようにパパもママのこと好きやし、ママもパパのこと好きやねん。一生一緒におるってママとパパ約束してるから、ばいばいしたら約束破ったーってなってまうの。約束破るのはなんやったっけ？』

«わりゅいことっ…»

『そう。やから、パパとママはばいばいしないの。わかった？』

«はいっ…»

『一華はいい子やねー』









いつの間にか、すっごくいいパパになってた。



そろそろ夜ごはん作ろうかなと思ってキッチンに向かおうとしたら、勇人くんにぐっと腕を引かれて抱きしめられた。








『Aも、俺のこと大好きやなぁ』

「…好きだけど。」

『ふふっ、泣くほど好きなん？ww』

「やっぱり嫌い」

『俺は好き』









こんなところは全く変わらない。

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←えっ…(笑)*

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