Play Ball. １０(完)

460 3ヵ月後 ページ10

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『A起きれる？ゆっくりでええから』

「んっ…」

『顔色悪いな…やっぱり起きんでええよ…俺行ってくるわ…』

「ごめんっ…行ってらっしゃい、頑張ってね」









６ヵ月を迎え、安定期に入ったAとおなかにキスをして家を出る。
試合とはいえ、正直具合悪そうなAをひとり家において行くのは心配で。









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山「Aどう？」

『具合悪そうで… しかも最近情緒不安定みたいやし』

内「うちんちもよくあったでー？ずーっと部屋から出て来んくて、心配して見に行ったら熱あったとか」

『そうなんや… A泣くんですよ… 朝とか泣かれると、球場来たくなくなる…(笑)』

山「しょうがないよ、(笑)」

長「俺は勇人が心配だー！」

『お、おれっ？？』

長「だってスキンシップとれないじゃん」

『まぁ…』









Aといちゃついたのは、何か月前のことか。もう遠い話やな…
おなかおっきいし、してからやばいことになっても怖いし、せいぜいキスするくらいになった。
一緒の部屋で寝てるけど、何回も起きていくAは心配やしそんな俺の欲求を満たす真似はしたくない。









内「安定期やろ？できるやん」

『えっ！？』

山「なんかね、安定期に入ったらいいらしいんだよねw お医者さんから言われなかった？」

『そんなん言われたかなぁ』

内「ただし安全にって感じやけど」

長「どういうことっすか？w」

内「つけるもんつけて、ゆっくり。あんまり動かしたら赤ちゃんも危ないやろ？
自分の欲求ってよりも、奥さんのほうなんとかしてやらなあかんわ。意外と奥さんのほうがたまってるんとちゃう？」

山「なんてこと言うんですか！」

長「Aーーーっ！！！」

『でも、A調子悪いみたいやし… 無理させたらあかんし我慢しよと思って…』

長「えらっ、勇人じゃないみたい」

内「一緒に寝てるん？」

『そうっす、』

内「ご愁傷様です」

『は？』

内「ひとりやったらまぁ…って感じやん」

山「ただの変態だ。」









でも、今のところ別にいいんだ。Aの近くで子どもの成長が見れれば。
こう思えるようになった俺も成長したやろ？w
毎日頑張ってるA見たら、俺なんて虫けらや。

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