464 突然の。 ページ14
.
『A朝ごはん食べれるー？』
「んー…ヨーグルト食べる」
朝ごはんを食べるって言うの、珍しい
いつもなら“食べたくない”って言うて横になったままなのに。
今日はいつもよりも調子よさそうやな。
「今日練習ない日でしょ？」
『そうやで？』
「じゃあ今日はずっと一緒？」
『うん、一緒』
そう言うと嬉しそうに笑うA。
たぶん、いや、絶対
すこぶる可愛い子産まれるわ。
この顔に似た女の子なんか産まれたら、俺は絶対嫁には出さへんて決めてんねん。
冷蔵庫からヨーグルトを出して、Aが待つソファーに行くと、
「い、たいっ…」
『A！？』
「んんんっ…！」
ええーーーーっ…！！！どないしよ！！！
えーっととりあえず…！！
『もしもし内海さん！？Aがおなか痛い言うんですけどどうすればええですか！？』
内「ほんまか！？抱き上げて病院連れてけ！それ無理なら救急車呼べ！」
電話の相手は内海さんで、言われた通りAを抱き上げると今以上に痛がる様子はなかったからそのまま車に乗せて行きつけの産婦人科に車を走らせた。
.
看「Aさーん、ゆっくり息してー？」
「、ふーっ…」
先「旦那さん、今から分娩室に向かいます」
『産まれるんすか！？』
先「かなり開いているので産まれると思います。立ち合いますか？」
苦しそうにするA。
それはもう立ち合いたいに決まってる。
わが子が産まれるとこ見たいし、Aの近くにいてやりたい。
『立ち合います。』
手を握って分娩台に上がったAの頭をなでる。
泣きながら俺を見つめて、痛みに耐えながら必死に全身に力を入れるAを見て
俺はすごいと思った。
女って強い。スイカが出るって言われるほどの痛さらしいし…
先「もう少しだよ！」
『頑張れA！』
「ふ、んんっ…！！」
そのとき…
.
≪おぎゃーおぎゃーおぎゃー！！！≫
『、やった…』
≪おぎゃーーーーっ！！！≫
『えっ、…えーーーーーー！？ふたご！？』
先「おめでとうございますっ！元気な男の子と女の子のふたごちゃんですよー！！」
まじかよ！！！聞いてへんで！？
だからこいつは写真見せてくれへんかったんか！？
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 531人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
実玖(プロフ) - ホットケーキりんごちゃんさん» ありがとうございます！お話よろしくです＾＾ (2017年1月3日 15時) (
レス) id: 8bab5adde2 (このIDを非表示/違反報告)
ホットケーキりんごちゃん - 実玖さんの作品、大好きです！トレーナーは女の子、愛読してます！頑張ってください (2017年1月3日 14時) (レス) id: 217cd65afe (このIDを非表示/違反報告)
実玖(プロフ) - 暁さん» ありがとうございます！そんなに読んでいただけて嬉しいです！^^ (2016年11月2日 20時) (レス) id: 27cb381ae6 (このIDを非表示/違反報告)
暁(プロフ) - 完結おめでとうございます＆お疲れ様でした！楽しみながら読ませていただきました。また最初から全部読みます（笑） (2016年11月2日 20時) (レス) id: 3f11264002 (このIDを非表示/違反報告)
青りんごジャスミン(プロフ) - 分かりました！ (2016年10月29日 19時) (レス) id: ba7e44ff7e (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：実玖
| 作者ホームページ：http://mikupepe//pa-na
作成日時：2016年9月5日 21時
