トレーナーは女の子。#2

◇59 お食事。 ページ9

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「おいしー！」

春「ふふっ、よかった」









春川さんとお食事。
おしゃれな個室のこの焼肉屋さんに圧倒されてる私。









春「相談があるんだけど、食べながらでも聞いてくれるー？」

「はいっ」

春「私ね？勇人さんが好きなの」

「、ごほっごほっ」

春「ちょっ大丈夫！？お水飲んで！」









さかもとが、すき？


……笑い転げそう。あんなののどこがいいんだか。
騙されちゃダメだよ、春川さん。









「さかもと、春川さんが思ってるほどって感じですよ？？
アイスはピノしか食べないし、無理やり食事に連れてかれる時もあるし、パシられるし。」

春「よく知ってるのねっ、勇人さんのこと」

「まぁ半年もいたら嫌でもわかっちゃうんで」

春「お食事かぁ…」

「私にできることがあったら言ってください」

春「えっ、ほんと！？」

「はいっ」

春「じゃあ連絡先教えてもらえるか聞いてみてくれない？」

「今聞きますね、」









球界１、LINEの返事・既読が早いとされている坂本勇人だ。
すぐに返ってくるであろう…ってきたー


……え？




返信はたった２文字。




“だめ”




もうなんでだよー！









「なんか、今はだめっぽいです… もうちょっと仲良くなったらまた言ってみましょ！」

春「そっか… まだ入ってちょっとだもんね、」

「しかも明日、春川さんの歓迎会あるじゃないですか！」

春「じゃあ明日いっぱいしゃべりかけてみるね！」









さかもとと春川さん…


お似合いだよ、




ふたりともモデルさんみたいだし、世の中が憧れそう。





それから30分くらいして、私たちは別の方向に帰った。





≪ぴこんっ≫



なになにっ？えーとっ、

“おまえ絶対俺の番号教えるんやないで”
“教えたら山口さんと絶対会わせへんからな”






脅しにかかりやがったな






“別にいいです。ただ坂本さんに対してのアドバイスやカバー等は一切これからはしません”






これでどうだ。


画面にドヤ顔を向けると、やっぱり予想通り
“ごめん”って返ってきた。









…やっぱり納得できない。



なんでだろう






さかもとと春川さんのことが気になって仕方ない。
付き合っちゃうのかな…？


でも私には、関係ないもんね…

不思議な気持ちだな…

◇60 LINE。→←◇58 アイシング。坂本side

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