◇83 優しさ�� ページ33
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とくに用もなかったけど、ひとりになりたくて洗濯機のある部屋に来た。
近くにあったタオルとジャージは偶然なのか必然なのか、
「さかもとのだ…」
坂「俺ので悪かったな」
もう、なんで来るの…？ 私が監督に、
『勝っても負けても選手の前では涙は見せないでほしい』って入社したとき言われたの、さかもとも聞いてたじゃん…
たぶんさかもとは気がついてたと思う。
私が最近さかもとに素直に思ってることを伝えるようになってたことも、
仕事がうまくいってなかったことも。
「来ないで」
私の言ってることが聞こえてないかのように、背中を向けていてもじりじりと近づいてくるのがわかる。
「来ないでっ、」
坂「いやや」
なんで抱きしめるの？なんでキスなんてしたの？
私のこと可哀想って、思ってる？
もしもそう思ってるなら、優しさなんていらない。
さかもとが優しくしてくれるのは、なぜか怖く感じない。
でも、私なんかに優しさは必要ない。
なのになんで、涙が出るんだろう
坂「悲しいんやなくて、申し訳なかったって思った」
「、え？…」
坂「俺のこと好きとちゃうのに、俺が一方的にしたことが自分の中でどうしても納得いかんくて。それに、ちょっと慰めてるつもりになっとった。
このまえ、怒られとったやろ？書類の提出期限まちがったかなんかで」
ほら、やっぱり知ってた。
こういうのがずるい。知ってるのに知らないふりして、自分が悪いようにして。
坂「そんなに頑張らんでも、自分のできる範囲でええのにってずっと俺が勝手に思ってて…
もしかしたらこのままやめてってしまうと思って…
ほんまはキスしたかっただけとかやないねん、
引き留めたい気持ちとかいろいろ混ざってしまった…
こんなん言い訳やなっ、」
いつもはこんなに優しい声で話さないくせに…
この優しい声が苦しくて切なく聞こえる。
「いつもみたいにっ…」
坂「え？」
「いつもみたいにいじわるなこと言ってよっ…
優しくしないでっ…」
.
坂「おまえのこと、好きやねん」
好きって言われたら自分が自分じゃなくなっちゃう気がして、いつものさかもとを一生懸命求めた。
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実玖(プロフ) - えりさん» ふたりらしい物語にしますｗｗ (2016年9月23日 22時) (
レス) id: 27cb381ae6 (このIDを非表示/違反報告)
えり - やっぱりですか（笑）WBCの話坂本さんとのやり取り、そうそうコレwwwって笑ってしまいました（笑） (2016年9月23日 22時) (レス) id: 4c6f302957 (このIDを非表示/違反報告)
実玖(プロフ) - えりさん» ですよね！！そうは考えてました！ (2016年9月23日 20時) (レス) id: 8bab5adde2 (このIDを非表示/違反報告)
えり - イチャイチャよりツンデレみたいな2人のが似合う気がします（笑） (2016年9月23日 9時) (レス) id: 4c6f302957 (このIDを非表示/違反報告)
実玖(プロフ) - えりさん» もも姫らしくしました！(笑) みなさんはイチャイチャするとことか見たいものなのでしょうか？(*￣ー￣) (2016年9月23日 6時) (レス) id: 27cb381ae6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：実玖。
| 作者ホームページ：http://mikupepe//pa-na
作成日時：2016年9月2日 23時
