トレーナーは女の子。#2

◇54 嫌な第一印象。長野side ページ4

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≪今日からお世話になりますっ！ 春川みなみです！≫









２週間くらい前からもも姫とは別に入ってきた春川さん。
正直、もう俺の中では好感度０。


だって、こびうるだけなんだもん。
野球のルールすら知らないし、ネイルなんてしてて


洗濯物まで全部やってくれて、少しあれ気味の痛そうなもも姫の手とは大違い。


たぶんググって調べたやつベラベラ俺たちに喋ってるだけだしね。









長「俺、もも姫以外の女の人ジャイアンツにいらない…」

「えー？なに言ってんのーっ。」

長「あの人やなんだもん」

「ちょうさんがそんなこと言うのなんて珍しい」

長「それほどいやってこと。」








困ったなぁって苦笑いするもも姫。



もも姫も、気をつけないとなんかされそう…
あの女なに考えてんのかわかんねー…









小「なんかやな感じっすね、」

長「おまえも？」

小「みんなロッカーで言ってたっすよ」

長「もも姫が心配だよ」

小「こんだけみんなもいるし、大丈夫とちゃいますかね…」

長「そうだといいんだけどさ」









噂では、金を払ってまでジャイアンツに入社したいって言ったらしい。
そこまでだもん、なんかあるって思うでしょ。



俺の勘って、こういう時に限って当たるからやなんだよなぁ…









春「ちょうのさーん？マッサージいいですよー」

長「、いやっ、Aちゃんにやってもらうからいいわ」

春「そうですか…」









俺たちはバカだった。


こういうそっけない行動が、全部裏目に出てたんだから。

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