トレーナーは女の子。#2

◇70 ページ20

.






さっき監督から聞いたんだけど、ほんとに春川さんはやめて行ったらしい。
私のこと、きっとバカな女だって思ってたんだろうなぁ…









根「ホームランだ！！」

「だれ！？」

根「勇人！」

「うへっ！？」









代打でホームランなんて、しかも逆転の。いいとこ全部持ってくんだから…









.









「内海さんおつかれさまーーっ！！」

内「おっ！ひめ！！勝ったでーっ！♪」









抱き合ったりハイタッチしたり、試合終わりとは思えないテンションで騒ぐ私たちの間に入ってきたのはやっぱりいいとこで持ってくやつ。









坂「おい、俺もホームランやぞ、」

「へえ、すごかった」

内「へへへっ、俺のほうが褒められたー」

坂「うっさ」

「さかもとは今からすることあるでしょ」

坂「は？なに？」

「ひざ、アイシングしなきゃだめ」









今年は首位打者とってほしいし、身体のケアもじゅうぶんにしてほしい。
マッサージルームにさかもとを連れてってアイシングの準備。









「今日は痛くなかった？」

坂「うん、まぁ１打席しか出てへんしなw」

「あっ、そっか」

坂「てか、なんかちょっと焼けた？」

「そう。この前、炎天下の中で外走ってた時に日焼け止め塗んの忘れたーと思ったんだけど家に戻るのめんどくさくて」

坂「まぁ元が白いからそんな気になるほどやないし大丈夫ちゃう？」

「んー、微妙」









なんやそれ、と笑うさかもとの膝に氷を固定して隣に座った。









坂「おまえ、あんまり風邪とか引かんよな」

「えー？引くよ」

坂「うそやん、見たことないでー？」

「たまたまじゃない？熱出てても来てるし」

坂「はー？休めよ」

「私が休んだら根津さん大変じゃん」

坂「悪化して倒れるよりいいんちゃう」

「難しいことばっかり言うなバカ」

坂「おまえがアホや」





片「えっ、…えーーーー！？そういうあれだったの！？ごめん！！」









こんな話をしてるときは気がつかなかった至近距離。
そこにやすさんが来て、勝手に驚いて勝手に出てったw









坂「なんやあれ(笑)勝手な勘違いやなw」

「私と一緒」

坂「ごもっとも」

◇71 過呼吸。→←◇69

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す