Play Ball. ８

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早くて２ヵ月と言われていたのも、Aは１ヵ月で治した。
回復力が早いって言うより、早すぎて化けもんみたいや…




嬉しい気持ちと驚きで入り混じってる感情のまま
Aが待つ病院に着いた。









『A、って…』


「あっ、はやとー！」









こんな時までココアを片手に嬉しそうに笑うAを
呆れてるはずなのに可愛いと思う俺。









『ほれ、看護師さんたちにありがとうございましたして行くで？』


「うんっ」









挨拶して病院を出ると、Aはドームに行きたいって言った。
あと残り１ヵ月のペナントレースにAが戻ってきたら、もっとジャイアンツは強くなる。



たぶんこんなに早く回復できたのも、Aの野球がしたいって思う気持ちが強かったからやと俺は思ってる。

なんも目標みたいなもんがなかったら、頑張っても意味ないもんな。









『じゃあドーム行くで？ すぐ着くから』


「やったーっ、早く野球したいなー」









やっぱ野球か。
ほんまに野球好きやなぁ…
俺は野球なんかよりもAのほうが好きやけど。←









『俺と野球、どっちのほうが好き？』


「ふぇ？」









俺あほやな(笑)
こんなん聞いたら、仕事と私どっちが大事なの！って言うてる重い彼女みたいやんw









「それは、ちょっとの差ではやとかなー」


『… それはどうも』









なんや、可愛いやん笑

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