365 + By.実玖 ページ15
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「はやとー…?」
『…んっ?…』
深い眠りに落ちそうになったとき、
耳元で聞こえた、か細い声に目を覚ました。
『どした…? 具合悪なった?』
「んーんっ… こっち見て寝て…?」
そんなことを言われて、Aに背中を向けてたのに気がついた。
身体をAのほうに向けると、俺の手を握った小っちゃい手。
「ぎゅうってしてほしいっ…」
甘えたくなったんやな…
こんな可愛いお願いなんて、いくらでも聞いたるわ。
『ええよ、… Aっ?…』
なんで泣いてんの?…
なんかあったん?…
聞きたいことはたくさんあるけど、
身体を震わせて俺に縋り付くAに聞くことできんかった。
『落ち着いた?』
背中を一定のリズムで叩いてると、しゃくりあげてたのも止まって
ゆっくりとした呼吸に戻ったA。
『なんかあった?』
首を横に振るAは、小さな声で俺に話した。
「たまにね?…
はやとがどっか行っちゃうような気がしちゃうのっ…」
そんなこと思っとったんか…
不安やったってことやんな…
『A?
俺はどこにもおまえのこと置いてなんて行かへんで?
ずっとそばにおるから、不安になんてならんでええで』
「…私、迷惑じゃない…?
男の人は、女の子にベタベタされたり、好きって言われすぎると嫌いになっちゃうんでしょ…?」
テレビで言ってたもん、とAは小さく呟いた。
前までは俺も、女に好きとか言われんの
正直重くて嫌いやった。
けど、Aはちがう。
好きって言われれば言われるほど、倍で返してやりたくなる。
こんなにも純粋で、素直で、誰よりも何よりも正直なAは
俺なんかにはもったいないくらいで。
『迷惑なわけないやん…
みんながみんな、そうなわけやないで?
少なくとも俺は。
嫌いになんてならへんし、好きな気持ちはずっとかわらへんよ…』
安心したかのように、俺の胸に擦り寄るAの額にキスして、隙間なく抱きしめたまま眠りについた。
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順位を見て驚きです!
過去最高の9位!?
目を疑いました!
今後とも頑張るので、是非宜しくお願いします!
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梨乃(プロフ) - Wazatoteihyoukaositemitayowwwwww (2019年6月3日 12時) (レス) id: ecf2bfd24e (このIDを非表示/違反報告)
実玖(プロフ) - 零華さん» ありがとうございます(笑) 笑いあり、ラブラブありにしていきたいと考え中です… (2016年6月26日 21時) (レス) id: 27cb381ae6 (このIDを非表示/違反報告)
零華 - 長さん下着事件超面白すぎるww (2016年6月26日 21時) (レス) id: cef65f0dba (このIDを非表示/違反報告)
実玖(プロフ) - フィーアさん» はいはーいっっ! (2016年6月24日 19時) (レス) id: 27cb381ae6 (このIDを非表示/違反報告)
フィーア(プロフ) - 無理しない程度で(*^^*) (2016年6月24日 19時) (レス) id: 89a8d725ee (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:実玖 | 作者ホームページ:http://mikupepe//pa-na
作成日時:2016年6月23日 0時