Play Ball. ７ (ページ9)

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「…

っ、… あっ！」

『Aっ！』

家に着いて玄関を上がったとたんに俺の目の前で急に崩れ落ちそうになったAをとっさに抱きしめて顔を覗き込むと、すっごい眠そうな顔。

『ふははっ、こんな時間に行ってごめんな？さきに寝ててええからな』

そのままベッドに運んでもう少しだけ起きてようとリビングに行こうとしたら、小っちゃい手が俺の服の裾を掴んだ。

「はやともっ、… いっしょがいい…」

わかったって言ってその手を握って俺もベッドに入った。
俺の胸に顔をペタン、とつけたAを引き寄せると
見えたあどけない顔がまた可愛い。

ひと回りもふた回りも小っちゃい手のひらの上に人差し指をのせてみれば
きゅっと握られて。

『かわええなっ…』

細くてふにゃふにゃしてて
ほんまに野球選手かって思ってしまうような身体で
ちょっときつく抱きしめたらすぐ壊れてしまいそう。

久しぶりに感じる温もり

Aの髪からするシャンプーの香り

もこもこした女の子らしい部屋着からする柔軟剤の匂い

全身Aに包まれてて
それに満たされていつの間にか俺も眠りに落ちた。

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