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「ん…」
ゆっくり目を開くと、目の前は大きな背中。
あれっ? はやとなんで裸なの?
気がつけば私も下着姿で。
きのう、そういうことしたっけ…?
『っ、はよ…』
「お、お、はよう…」
『ふふふ、なにっ?』
なにって…
なんか恥ずかしいよ…
『おまえ、なんか勘違いしてるやろw』
勘違い?
なんの勘違いだろ…
『昨日はなんもしてへんよ』
「… え、」
『なんか期待してた?』
あほ、と笑い飛ばすはやとは起き上がって自分の部屋着を着てから
私の部屋着を取って着せてくれた。
「なんで私もお洋服きてなかったの?」
昨日の記憶、ほぼないやっ…
杉さんに めがねかっこいいって言ったのは覚えてるけど。
『おまえほんまに覚えてないんやなw』
「なにを?」
『おまえ、自分で脱いだんやで?w』
わ、わたし!?
『ベッドに入れたらもぞもぞ動き出して、なにしたんかなー思たら脱いでんねんもん』
「うそっ…」
『ほんまに笑
それで水飲みに起きたときけっこう熱かったから俺は脱いで寝ただけ』
そうだったんだね…
わたしのばかっ
なんで自分で脱いだりしちゃってんの
一気に恥ずかしくなってベッドにもぐろうとしたとき、はやとに掛け布団をばさっとめくられて。
『あ、A 下も履いてなかったん?』
「えっ!?」
なんで私こんなに着てないのーーー!!!
さっきはやとに着せてもらった私のちょっと大きめのパーカーだけで、ぎりぎりおしりまで隠れてるくらい
はやとは平然な顔して私を見るけど、私は恥ずかしすぎて縮こまって。
『そんな照れんくてええやーんっ
それ、逆効果やで?』
「えっ? 、ひゃっ!」
はやとは私の太ももに手を滑らせて
急に触れられた私から出た変な声を聞いて爆笑中のはやとはほんとにいじわる。
「もうきらいっ」
『好きのまちがいやろ?』
「ふんっ」
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作者名:実玖 | 作者ホームページ:http://mikupepe//pa-na
作成日時:2016年5月31日 7時