Play Ball. ６

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『んーっっ…』

「は、やとっ…」

『ん？ って寝言…』







俺の夢でも見てんねやろか
にたぁって笑ったり、急に険しい顔したり
忙しいやつや。




「あっ!!!」

『なに!?』



なんかを思い出したかのように起き上がったAにびっくり

なにを言い出すかと思えば、「ココア!!」って…(笑)




『ココアないでー？ 買ってこんかったやろ？』

「おはよう」

『あ、おはようw
じゃあ俺買って来るからちょっと待っとって？』

「わたしも行く！」





病人がなにを言いよる
まだ熱あるやろ。 そう思ってAの頭に手を当てた







「お熱ないでしょっ??」

『… ほんまにないっ…』




この回復力はハンパないわ…



『夜やし、外寒いからちゃんと服着るんやったら連れって行ってもええよ』

「うぇ!? ほんと!?」





こんなに元気になりよってw

そそくさと着替えて外に出ると、走って行こうとしたAの手を掴んだ。




『熱下がっただけ。 いつまた上がるかわからんからおとなしくせえ
それにこんな夜道走ってて誰かに連れてかれたらどうするん？』


「はぁいっ…」





おとなしく俺の手を握ったAの歩幅に合わせて歩き出した。








「わぁーーーっ… ココアー…」

『初めて見たような顔すんなよww』

「だってずっと飲んでなかったんだもん！」

『飲めばよかったやろ？』

「だってコーチが、ココアばっかりじゃなくてスポドリ飲めって言うんだもん!!」





そんなむきにならんくても…w


『ほれ、はよ選べ』





甘そうなココアを選ぶAの目はキラキラ
ほんまにこどもみたいやなぁ(笑)







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