Play Ball. ６

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一緒にいたいってAが泣きながら俺に抱きついてきたとき、俺の胸はドキッと跳ね上がった




いつもなら練習中俺が抱きしめたら、「いやーっ！離してー！」ってじたばたするくせに
こんなときばっかりずるいねんっ…






最近、少しずつAがオトナになっていってしまうような気がして
うれしいような、ちょっとさみしいような。



口ではAにおとなになり？なんて言うけど、俺はもしかしたら今のAでじゅうぶんすぎるくらいなのかもわからへんな。





長「勇人」

『はいっ？』

長「いやなんだろ？ おとなになってくA見てんの。
AがAじゃなくなるみたいでさ」






さすが長さんやな…
まさにそれ。 そうなんよ…




いつでも相談のるからさ、って言って練習場から歩いて行く長さん。


ほんまにいい先輩やな…





「はやと？」


『おぉっ、びっくりした』





呼ばれた声に振り返ると、今の今まで会話の中心にいたAが立ってた。


びっくりした俺を見て へへへへってだらしなく笑うAを抱きしめて
帰るで？って言ってホテルに向かうバスに歩いた。







「おなかすいたぁっ」


『はははっ、なに食べたい？』


「んーっ…」


『なんでもええで？』


「いやっ、やっぱり食べなくていいや」






なんでそうなるんw



なんで？って聞いたら、


「食べるよりも早くはやととゆっくりしたいもん」



そうニコッと笑って言うA




なんなんやこの可愛すぎる生き物は。







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