単なる恋情【d!】 (ページ17)

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ut-ハイポクシフィリアページ17

ut side

『最低っ！！何で、、何で、、？！』

「たからごめんて～！Aちゃん」

癇癪を起こして髪の毛をくしゃくしゃにして僕にそう問いかける彼女。
理由はそう、僕の浮気だ。

『うつくん私だけって言ってたのに、、！前だって浮気して、、！！』

「一瞬の出来心なんよ、、！ホンマごめんって！」

こうやってまるで反省していない様な事を言えば大体Aちゃんの琴線を刺激出来るのは知ってる。
もう何度もやってきたことだ。

『、、、っ！またそうやって！』

ｶﾞｯ!と両手でいきなり僕の首を絞めてくる。
彼女の長い爪が首に食い込みながら呼吸器官が閉まる感覚が全身に伝わる。

「っう゛、、がはっ」

『最低っ、、最低っ、、！いつもいつもいつも！』

後ろには壁。
そのまま絞め上げられるような体制になれば、本気で酸素が頭に回らなくなってくる。
彼女のこの凶暴性、、ホンマにありがたいと思うよ。
僕の欲望を満たす為には、彼女が一番嫉妬深くて、すぐ手が出やすかったから、最高だった。

「、、ぅえ゛、、ぁ、、」

『ひどいよ、、ひどいひどい、、ひどいよぉ、、』

あーヤバイ。
酸素が無くなってきて、そろそろホントに意識が飛びそうになりながら、涙目で僕の首を絞めているAちゃんを見るたび、自分の置かれている状況を理解して興奮してしまう。

息が苦しくなっていくに連れて気持ちいいと思ってしまう僕を、Aちゃんは嫌うかな？
浮気するのはAちゃんが首を絞めてくれるからってだけで、ここに愛が無いのを知ったらAちゃんは悲しむかな？
もしかしたらその事で怒って首を絞めてくれるかもしれない、、。

続く